M-1グランプリ2017

M-1グランプリ2017について

『M-1グランプリ2017』は日本を代表する漫才コンクールで、吉本興業と朝日放送が主催した第13回目の大会です。このイベントは2017年12月3日に決勝戦が行われ、ABCテレビ・テレビ朝日系列にて生放送されました。優勝者にはとろサーモンが輝き、その活躍が多くの注目を集めました。

概要

この大会には、プロとアマチュアを合わせて4094組がエントリーしました。プレミアムスポンサーにはCygames、サントリー、日清食品、ファミリーマートが引き続き参加しています。決勝戦には、準決勝を勝ち抜いたかまいたち、ゆにばーす、マヂカルラブリー、さや香、ミキ、とろサーモン、和牛、ジャルジャル、カミナリの9組と、敗者復活戦を勝ち上がったスーパーマラドーナが加わり、合計10組が共演しました。

この年から新たに導入された「笑神籤」は、ネタ披露の順番を決定する新システムで、これにより例年の「トップバッターが不利」という傾向を改善しようとしました。このアイデアにより、抽選によってネタの披露順が決まり、これが大会の新たな楽しみ方を生み出しました。決勝の放送時間は、過去最長の193分間に設定され、視聴者の興味を引く内容となりました。

審査員と司会

審査員は、これまで通り7人制が採用され、オール巨人、中川家・礼二、博多大吉、松本人志、上沼恵美子が続投しました。新たに渡辺正行と春風亭小朝も加わり、彼らの独特な視点が審査に反映されました。司会には、今田耕司と上戸彩が引き続き担当し、大会を盛り上げました。

大会経過と準決勝

予選は、8月1日から10月1日にかけて全国10都市で開催され、続く2回戦、3回戦、準々決勝を通じて105組が準々決勝へと駒を進めました。準決勝では、アキナや新進のコンビも初参加し、新たな風を吹き込みました。この結果、多くのコンビが初めて決勝戦に進出し、競技の層が広がりました。

敗者復活戦と決勝戦

決勝戦直前に開催された敗者復活戦では、視聴者からの応援によってスーパーマラドーナが決勝の舞台に戻ることができました。決勝戦のネタは、「笑神籤」によって決められた順番で披露され、参加者たちはそれぞれの独自のスタイルで観客を楽しませました。特に和牛、ミキ、とろサーモンの3組が最終決戦に進出し、結果的にとろサーモンが優勝を勝ち取りました。

記録とエピソード

この大会では、多くの記録が樹立されました。男女コンビが連続で決勝初進出するなどの新しい傾向が生まれ、また、結成年数や出身地に関する興味深いエピソードも注目されました。特に、ラストイヤーでの優勝や、同点での評価が見られたことは、参加者たちにとっても特別な意味を持つ出来事でした。

このように、M-1グランプリ2017は、演者たちの力量を引き出し、より魅力的なプログラムを提供することに成功しました。お笑いファンだけでなく、多くの視聴者に愛される大会となり、M-1が日本の漫才文化に与える影響を再確認させられる年でした。

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