MAKING SENSE

『MAKING SENSE』は、J-WAVEで2005年4月1日から2014年3月31日まで放送されていたラジオ番組です。番組は、三谷幸喜さんと清水ミチコさんによる対談形式のトークと、その日に選ばれた音楽1曲で構成されていました。

番組の主な構成は、約7分間の二人のトーク、そしてその日の選曲された1曲です。トークと曲の間、そして番組の最後には、二人のトーク内容に関連付けられた英語のナレーションが入ります。この英語ナレーションは、Mic Bondさんが担当していました。ステレオ放送対応のラジオで聴くと、左のスピーカーから清水さんの声が、右のスピーカーから三谷さんの声が聞こえるという演出も特徴的でした。

トークの内容は、事前にテーマを決めて話すこともあれば、日常生活での出来事や世間の話題など、多岐に渡ります。収録は、一定の放送分をまとめて行い、二人が編集点を打ち込みながら話していくスタイルが採用されていました。そのため、1回の放送で話題が完結する一方で、翌日以降の放送に緩やかにつながっていくような構成になっていました。話題が変わる際には、「A brand-new topic Making Sense」というジングルが入り、新しい話題であることを明確にしていました。

三谷さんにとって、この番組は出演者として名を連ねる初めてのレギュラー番組でした。三谷さんは、清水さんの「プロの芸」と自身の「プロの考え方」がタッグを組む最強のコンビになると思い、また「思い出作り」のために出演を決めたと語っています。収録後、スタッフから「お疲れ様」と声をかけられる瞬間が一番苦手で、帰宅後もくよくよ悩んで反省することが多かったそうです。しかし、最終的には「自分は喋るのが仕事ではない」と開き直っていたとのこと。これは、三谷さん自身の著書『三谷幸喜のありふれた生活』に詳しく記述されています。

一方で、三谷さんはこの番組について「僕にとって楽しい仕事」「いい加減さが、この番組のカラー」とも語っており、普段は聞き役が多い三谷さんが、この番組で1週間の半分以上のトークをしていたそうです。

番組の放送時間は、月曜から金曜の23時45分から24時まででした。また、番組のオフィシャルサイトでは、2人のトークのダイジェスト版が配信されていましたが、実際にはトークの一部をストリーミング形式で2分程度聴けるようにしたものでした。

この番組でのトークをまとめた書籍も出版されています。三谷幸喜さんと清水ミチコさんの共著として、『むかつく二人』（2007年）、『いらつく二人』（2008年）、『かみつく二人』（2009年）、『たてつく二人』（2011年）が幻冬舎から刊行されています。

この番組は、三谷さんのエッセイや番組公式サイト、関連書籍を通して、その魅力や舞台裏を知ることができます。リスナーにとっても、三谷さんと清水さんの絶妙な掛け合いを堪能できる、特別な時間だったと言えるでしょう。

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