MANNA

MANNA（マナ）は、その温かく親しみやすい歌声で多くの人々を魅了してきた日本の歌手です。彼女の代表作には、子供向けテレビ番組『ひらけ!ポンキッキ』のオープニングテーマ「きょうも1センチ」や、ハウス食品「ハウスシチューミクス」のCMソング「おなかすいたね」などがあります。これらの楽曲は、世代を超えて愛され続けています。

本名は岩沢真利子（いわさわ まりこ）。音楽一家に育ち、その才能は早くから開花しました。夫はブレッド&バターの岩沢幸矢、娘はミュージシャンのAisaという、まさに音楽一家です。

MANNAの音楽キャリアは、高校時代に佐野元春と共にバンド活動をしていたことに始まります。その後、ヤマハ主催のアマチュアバンドコンテスト『EastWest』に出演したことが、彼女のプロデビューのきっかけとなりました。このコンテストの審査員には、ティン・パン・アレーのメンバーであった林立夫が参加していました。林はMANNAの歌声を高く評価し、細野晴臣に紹介しました。林は彼女の声について、「声が太くてキンキンしていない、ぼくらの好きそうな一九五〇年代風の声の持ち主だった」と語っています。

当時、細野晴臣は新しい音楽グループの立ち上げを模索しており、MANNAの才能に魅せられました。細野はクラウンレコードとの契約が切れた後、林とMANNAの三人でアルファレコードに移籍しようと計画していました。しかし、林がこの計画を断ったため、実現には至りませんでした。この出来事が、後に伝説的な音楽グループ「イエロー・マジック・オーケストラ」（YMO）が結成されるきっかけの一つになったと言われています。MANNAの才能が、日本の音楽史に少なからず影響を与えたことは間違いありません。

MANNAは、これまでに以下のアルバムをリリースしています。

チャバコトリック CHABAKO TRICK（1979年、EPIC SONY）
コンプリート・エピック・イヤーズ（2005年9月21日、ソニー・ミュージックダイレクト）

これらのアルバムは、MANNAの音楽の軌跡を辿る上で貴重な作品群です。特に「コンプリート・エピック・イヤーズ」は、彼女のエピック・ソニー時代の楽曲を網羅したもので、MANNAの魅力を余すところなく堪能できます。

MANNAの歌声は、聴く人の心に温かい光を灯します。その音楽は、時代を超えて、これからも多くの人々に愛され続けるでしょう。

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