EastWest

EastWest（イーストウェスト）とは

EastWest（イーストウェスト）は、日本楽器製造（ヤマハ）の東京支店が主催したアマチュアバンドコンテストで、1976年から1986年にかけて毎年行われました。本大会は関東地域を中心とした浮き彫り出場の場として位置付けられ、多くの注目を集めました。特にプロデビューを果たし、後の音楽シーンで活躍するバンドを数多く輩出した点で、その重要性が映し出されます。

最初の大会は新橋ヤクルトホールで行われましたが、1977年以降は中野サンプラザに会場を移し、成長と発展を遂げました。また、1979年からはジュニア、レディース、シニアの3部門に分かれ、参加バンドの幅を広げる試みもなされました。

歴代の受賞バンド

大会には多様なジャンルから出場するバンドが集まり、それぞれが素晴らしいパフォーマンスを披露しました。特に以下のバンドは、その後の音楽シーンにおいて大きな影響を与えました。

• - GROOVY: 1976年の第1回大会でボーカルの江尻博之がベストボーカル賞を受賞。
• - カシオペア: 1977年の大会で優秀グループ賞を獲得し、ジャズ・フュージョンシーンでの名を馳せました。
• - サザンオールスターズ: 桑田佳祐が1977年にベストボーカル賞を受賞したことは、彼らの後の成功の一助となりました。
• - ウシャコダ: 1978年のグランプリ受賞バンド。
• - シャネルズ: 1977年に入賞し、翌年1988年には優秀グループ賞を受賞。
• - 子供ばんど: 1979年のシニア部門でグランプリを手にしたバンドで、ボーカリストのうじきつよしが在籍していました。
• - アナーキー: 同年、シニア部門の優秀グループ賞を受賞。
• - エレファントカシマシ: 1980年には出場し、後に日本のロックシーンに名を刻みました。
• - 爆風銃: 1981年のシニア部門でグランプリを獲得し、後にPINK・爆風スランプの母体となりました。
• - スーパースランプ: 1981年、シニア部門で優秀グループ賞を受賞し、同じく爆風スランプの一部となりました。
• - SHOW-YA: 1981年にレディース部門で優秀グループ賞を受賞し、翌1982年にはグランプリにも輝きました。
• - カンガルー: 1982年シニア部門グランプリを受賞。
• - HOTTENTOT: 1982年、ボーカルの久保田利伸が同部門のベストボーカル賞を獲得。
• - ストリート・ダンサー: 1983年のシニア部門特別賞受賞バンド。
• - A-JARI: 1984年のジュニア部門で優秀グループ賞を取得しました。
• - てつ100%: 1985年に入賞し、杉原徹や菅野よう子が在籍していました。
• - LA-PPISCH: 1985年には決勝に進出。
• - THE HEART: 同年のジュニア部門でグランプリを獲得し、井口一彦と斉藤律が参加していました。
• - ヤンキース: 1985年のシニア部門でグランプリ受賞。
• - 喝!タルイバンド: 1986年に入賞し、メンバーには垂井ひろしと嘉多山信が名を挙げていました。

終焉と影響

EastWestは1986年をもってその歴史を終えましたが、今でもその影響は多くのアーティストに受け継がれています。多くの参加者がこの大会を機にプロとしてのキャリアを築き、音楽シーンでその名を轟かせました。アマチュアバンドの希望の場として記憶に残るEastWestは、今なお多くのファンに愛される存在です。

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