MARU

MARU：レスラーから劇団主宰へ、七色の才能を放つ女性

MARU（マル）は、1981年1月30日生まれの日本の女性パフォーマーです。埼玉県鴻巣市出身で、160cm、55kgの体格から繰り出されるプロレス技は観客を魅了しました。現在は、女優、脚本家、演出家、プロデューサーとして活躍する傍ら、劇団「水色革命」を主宰し、コルバタという劇団にも所属しています。元夫は元「戸野廣浩司記念劇場」館長の平山陽氏です。

プロレスラーとしてのキャリア

MARUのキャリアは1996年に映画会社パル企画のテロワール（プロダクション）所属から始まりました。数々の舞台やVシネマに出演し、演技経験を積みます。2000年、アストレスのオーディションに落選したことをきっかけに、吉本女子プロレスJd'に入門。同年12月29日、東京・後楽園ホールでプロレスラーデビューを果たします。

デビュー後は、数々の試合で観客を沸かせました。2003年には斎藤啓子とタッグチーム「チームOK」を結成し、ジャガー横田＆ライオネス飛鳥組といった強豪と対戦。2004年にはJd'スターを一時脱退するものの、すぐに復帰し、自ら企画したジュニアオールスター戦『EXPERT〜新世代』を開催するなど、精力的に活動しました。2005年9月17日、斎藤啓子との引退興行「OK FINAL」をもってプロレスラーを引退します。

舞台芸術への転身

プロレス引退後、MARUは海外留学を経て、劇団TRAPPERに参加。2007年には真夏座に初登場し、レギュラーメンバーとなります。2008年には劇団TRAPPERがI&Iファクトリーから脱退する中で、MARUはI&Iファクトリーに残留し、斎藤啓子と共に真夏座に正式加入。二人芝居で脚本にも挑戦するなど、舞台芸術家としての才能を開花させ始めます。2009年には真夏座とI&Iファクトリーの関わりが解消された後も、精力的に活動を続けました。

「水色革命」の主宰

2011年、MARUは若手育成を目的とした劇団「水色革命」を立ち上げます。自ら出演、脚本、演出を手掛け、床田菜摘（翔月なつみ）、世羅りさらといった女子プロレスラーも多数出演しています。2016年には芸歴25年記念公演「オオカミは走る」（三田村信行原作）を東京芸術劇場で上演するなど、着実に実績を積み重ねています。

プロレス、女優、脚本家…マルチな才能

MARUはプロレスラー時代、スピアー、ストレッチマフラー、MARU×2スープレックス、フットスタンプといった得意技で知られていました。また、TWF世界タッグ王座（パートナーは藪下めぐみ）、Jd'ジュニア王座（第7代、第8代）を獲得するなど、輝かしい戦績を残しました。「スカイブルー」という入場テーマ曲も、彼女のキャリアを象徴するものです。

引退後も、女優としての活動は多岐に渡ります。Vシネマへの出演から始まり、「新木場☆ストアーハウス」「港崎遊郭」「SO LA LA LA〜僕の空には虹がある〜」「BLUE SKY GRACE」などの舞台作品に出演。さらに、コルバタの公演「向かう先は青コーナー」「A.D.〜automatic dream〜」では脚本・演出・出演を務めました。2022年にはミュージカル「ジャニス」でブルース・ウーマン役を演じるなど、その活動はますます多様化しています。

MARUはプロレスラーとしての華麗なキャリア、そして女優、脚本家、演出家、プロデューサーとしての多彩な才能を融合させ、独自の道を切り開いています。その活動は、今後も多くの観客を魅了し続けることでしょう。

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