MASQUERADE (大沢誉志幸のアルバム)

アルバム『MASQUERADE』の詳細

『MASQUERADE』（マスカレード）は、大沢誉志幸の10作目となるスタジオ・アルバムで、1993年10月1日にEpic/Sony Recordsから発売されました。このアルバムは、前作『NAÏVE』から約1年半ぶりの新作であり、Epic/Sonyからリリースされた最後のオリジナル・アルバムとなります。

アルバムの特徴

本作には、アニメ映画『ぼのぼの』に使用された「初恋」が、シングルとは異なるサウンドトラック・バージョンとして収録されています。また、同日にリリースされた楽曲「Angelic Baby」もアルバムバージョンで収められています。「涙のかわりに」は、アルバムのリリース後にシングルとしても発表されました。

音楽性と制作

前作は大沢と小滝みつる、大村雅朗の二組によるサウンドプロデュースが行われていましたが、本作では大村が外れてギタリストの小倉博和が参加し、3曲の編曲を担当しています。大沢と小滝は、6曲にわたって制作に関わりました。作詞陣には朝水彼方、西尾佐栄子、尾上文、柳川英巳といった、これまでの大沢の楽曲に携わってきたメンバーが揃いました。特に7曲目「君の横顔」では、松本一起が作詞を手掛けており、これは大沢の作品では初めてのコラボレーションです。

アートワーク

アルバムのタイトル「マスカレード」に基づき、ジャケット写真や歌詞ブックレットには大沢自身が様々なマスクを用いて顔を隠すというアートワークが施されています。そのバリエーションはなんと16種類にも及び、聴く者の印象に強く残ります。

収録曲

全曲の作曲、バッキング、ボーカル、アレンジは大沢誉志幸が担当。作詞は各曲ごとに異なり、朝水彼方が1, 2, 6曲を、西尾佐栄子が3, 10曲を、尾上文が4, 8, 9曲を、柳川英巳が5曲を、松本一起が7曲を手掛けています。アレンジでは、大沢との協力が進められ、小倉博和が4, 5, 9曲を担当しました。また、ストリングスとホーンのアレンジも行われ、バリエーション豊かな音作りが実現しています。

評価

CDジャーナルでは、このアルバムは「非常にナチュラルなアルバム。ソウルフルなテイスト溢れるボーカルが心地よい」と評されています。これは、大沢の音楽的な魅力を広く伝える作品として、多くのリスナーに支持されていることを示しています。

『MASQUERADE』は、リリースから数十年が経った今も、多くの音楽ファンに愛され続ける一枚です。

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