MAY (斉藤由貴の曲)

シングル「MAY」について

「MAY」は、斉藤由貴が1986年11月19日にリリースした8枚目のシングルで、キャニオン・レコードから発売されています。このシングルは、人気女優であり歌手でもある斉藤のキャリアにおいて重要な作品となっています。

シングルの発売とジャケット

シングルレコードのリリースに続いて、1988年4月29日にはシングルCD版も登場しました。このCDのジャケットには、斉藤の新しい魅力として前髪を上げて額を露出した顔写真が初めて使用され、ファンに新鮮な印象を与えました。

表題曲「MAY」の特徴

表題曲である「MAY」は、斉藤が主演を務めた大森一樹監督による東宝映画『恋する女たち』の主題歌です。この映画は1986年12月に公開され、音楽も映画の魅力を引き立てる重要な要素となっています。また、この楽曲はNECの「秋のハローC&Cまつり」キャンペーンソングとしても使用され、多くの人に親しまれました。

作詞家とアレンジ

「MAY」の作詞は谷山浩子が担当しており、彼女自身もセルフカバーを行いました。斉藤版と同日にシングルレコードも発売されており、音楽ファンには両方のバージョンが楽しめるようになっています。斉藤版のアレンジは大村雅朗が手掛けており、洗練されたサウンドが特徴です。一方、アルバム『透明なサーカス』に収録されている「MAY（アルバム・バージョン）」は、崎谷健次郎がアレンジを担当し、多重録音されたコーラスが新たな魅力を引き出しています。

小説版と朗読

谷山浩子は「MAY」のストーリーを小説化し、雑誌『月刊カドカワ』に寄稿しました。この小説は1987年1月号に掲載され、斉藤による朗読版も制作されています。この朗読版は、テレフォン・カード付きのカセットテープとして販売され、谷山版の楽曲が最初に収録された後に斉藤版へと続きます。著作権の関係で再発は難しいものの、2003年には『斉藤由貴CD-BOX 1』に「カセット・スペシャル」として収められました。

カップリング曲「追い風のポニー・テール」

このシングルにはカップリング曲「追い風のポニー・テール」が含まれています。この曲も『恋する女たち』の挿入歌として使用されており、楽曲はオリジナルアルバムには未収録となっています。作詞は佐藤純子、作曲は来生たかおが担当し、こちらも武部聡志によるアレンジが施されています。

まとめ

「MAY」は斉藤由貴の音楽活動の中で特に印象的なシングルであり、多くのファンに愛され続けています。映画、CM、さらには小説とのコラボレーションにより、斉藤の多才さが際立つ作品と言えるでしょう。

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