MBSスポーツドーム

MBSスポーツドーム：関西スポーツの熱気を伝えた情報番組

1997年10月4日から2000年3月25日までの間、毎日放送（MBSテレビ）で放送された『MBSスポーツドーム』は、関西のスポーツファンにとって馴染み深い番組でした。同時期に放送されていた『MBSナウ』土曜版の後番組としてスタートし、週末のスポーツシーンを余すことなく伝えていました。

番組では、プロ野球やJリーグといった主要なスポーツ競技の結果速報をいち早くお届けするほか、関西地方で活躍するスポーツ選手たちをクローズアップしたルポルタージュも放送。その地域密着型の報道姿勢が、多くの視聴者から支持を集めました。番組タイトルは、1997年に開業した大阪ドームに因んで付けられました。当時、大阪ドームは関西のスポーツシーンにおけるランドマーク的な存在であり、番組タイトルに用いることで、その時代の雰囲気を反映していました。

放送開始当初は、17時30分から18時までの1時間枠で放送されていましたが、1998年頃からは30分繰り上がって、17時00分から17時30分までの30分番組となりました。この変更は、視聴率や番組編成の都合によるものと考えられます。

メインキャスターは、放送開始当初は元競泳選手の鈴木大地さんが務めていました。鈴木さんは東京から大阪まで、毎週のように番組収録のために駆けつけていたと伝えられています。しかし、多忙を極める中、番組を降板せざるを得ない状況となりました。その後は、野球解説者として有名な仲田幸司さんがメインキャスターに就任し、番組を盛り上げていました。

なお、毎日放送と同系列の北海道放送でも、『スポーツどーむ北海道』という番組が放送されていましたが、『MBSスポーツドーム』との直接的な関連性はありません。北海道の番組は札幌ドーム開業を記念して放送されたものであり、それぞれ独立した番組として制作・放送されていました。

番組のテーマソングには、人気シンガーソングライター小松未歩さんの『Dream'in Love』が起用されました。この曲は、当時若い世代を中心に大きな人気を博しており、番組の印象的なBGMとして記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。アップテンポで力強いメロディーは、スポーツ番組の雰囲気に非常にマッチしていました。

『MBSスポーツドーム』は、わずか2年半ほどの放送期間でしたが、関西のスポーツファンの週末を彩る存在として、記憶に刻まれた番組と言えるでしょう。結果速報だけでなく、選手のルポルタージュなど、多角的な視点からスポーツ情報を提供したことが、その人気の理由の一つであったと考えられます。

もう一度検索