MBSマンスリーリポートとは
MBSマンスリーリポートは、
毎日放送(MBSテレビ)が毎月第1日曜日の午前5:55から放送する広報・
自己批評番組です。放送開始は1959年まで遡り、2021年4月まではラジオとテレビの兼営局として運営されてきましたが、現在はテレビ単営局となり、放送内容も
テレビ番組に特化しています。
番組の主な目的は、毎月実施される毎日
放送番組審議会の報告を行うことで、
テレビ番組の制作現場やスタッフ、出演者のインタビューを紹介します。毎月異なる特集内容が用意されており、制作スタッフの取り組みや技術革新も取り上げられます。また、
毎日放送が主催または後援する
イベント情報も随時共有されます。
番組の内容
この番組では、1ヶ月前に行われた番組審議会の内容を丁寧に報告し、視聴者に向けた情報発信をしています。特集では、視聴者が
テレビ番組の制作過程や技術に触れられるよう、制作スタッフや出演者のインタビューを通して、さまざまな取り組みが紹介されます。また、
毎日放送が制作する番組が国内外のコンクールで受賞した際や、アナウンサーが表彰された場合には、その概要を翌月の放送で報告することもあります。
特に、地上アナログ放送が終了するまでの間、MBSマンスリーリポートではレターボックス技術を使用し、番組内容を視覚的にも楽しめるよう工夫されていました。2021年度までには、公益信託からの研究助成に関する情報も徐々に放送されていましたが、その助成は同年度で終了しています。
番組の放送は、公式YouTubeチャンネルでも視聴可能で、これにより過去の特集が順次配信されています。特集によっては、未放映のシーンを含む「完全版」も提供されることがあります。
司会者
現在の司会者は、
西村麻子アナウンサーが担当しており、2021年
4月4日からその役割を果たしています。それ以前には
古川圭子、そして
高井美紀が司会を務めていました。特に、
高井美紀は長期間にわたりこの番組で重要な役割を果たしてきましたが、2021年3月に番組を卒業しました。
番組の歴史的背景
MBSマンスリーリポートは、過去に大きな事件を取り上げたり、地域社会に貢献するための情報を発信したりといった役割も果たしてきました。たとえば、
2002年には人気番組『
ウルトラマンコスモス』の俳優に関する事件が波紋を呼び、その際に番組がどういう形で事情を説明するかが注目されました。また、最近では、2022年に経済ドキュメンタリー番組『ザ・リーダー』にて、
京セラの名誉会長である
稲盛和夫氏が逝去された際にも、哀悼の意を表すための特別な放送が行われました。
おわりに
MBSマンスリーリポートは、視聴者に対してただの情報提供だけでなく、放送業界の裏側を見せる貴重な機会として、今後もその役割を果たし続けていくことが期待されます。自己批評だけでなく、地域の
イベント情報や受賞した制作物の報告を通じて、視聴者とのコミュニケーションを大切にする内容となっています。