自己批評番組

自己批評番組とは

自己批評番組とは、日本の放送事業者が自社の放送内容を検証し、その結果を公表する番組のことです。放送法に基づき、番組審議会の審議内容と合わせて定期的に放送することが義務付けられています。

概要

1980年代以降、放送業界では不祥事が相次ぎ、放送事業者に対する批判が高まりました。当初は単発で自己検証や批評が行われていましたが、その反省が十分に活かされないという問題が指摘されました。そこで国は方針を転換し、番組審議会の報告と自己批評を合わせて定期的に放送するよう求めるようになりました。

原則として月1回の放送が求められていますが、テレビとラジオを兼営する地上基幹放送事業者は、どちらか一方での放送でも構いません。多くの場合、テレビの方が「送り手の顔が見える」という理由から選択されています。

番組審議委員会の審議内容の公表は、放送法第6条第4項で放送事業者の義務として定められています。各社はウェブサイトなどで審議内容を公開しており、中には議事録そのものを公開している事業者もあります。

主な番組

自己批評番組は、NHKをはじめとする各放送局で制作・放送されています。番組の形式は、審議報告のみのものから、視聴者からの意見を紹介するもの、番組制作の舞台裏を公開するものなど、多岐にわたります。

以下に、主な自己批評番組の例を挙げます。

NHK:
あなたの声に答えます
あなたとNHK
三つのたまご
とっておきサンデー
どーも、NHK
放送番組審議委員会○月の審議から
民放各社:
HBC広場〜あなたがご意見番〜（北海道放送）
ハイ!STVです（札幌テレビ）
あなたとHTB（北海道テレビ）
こんにちはTVhです。（テレビ北海道）
Uhb番組Hot Line（北海道文化放送）
あなたとRAB（青森放送）
マンスリーATV（青森テレビ）
こちらTBCです（東北放送）
月刊チャンネル寸評（仙台放送）
あなたとABSテレビ（秋田放送）
あなたとYBC（山形放送）
あなたと中テレ（福島中央テレビ）
TBSレビュー（TBSテレビ）
日テレアップDate!（日本テレビ）
はい!テレビ朝日です（テレビ朝日）
ウオッチ!7（テレビ東京）
週刊フジテレビ批評（フジテレビ）
ウォッチCBC（CBCテレビ）
メッセージ1（東海テレビ）
あなたと中京テレビ（中京テレビ）
メ〜テレオンブズ（メ〜テレ）
MBSマンスリーリポート（毎日放送）
マンスリーABC（ABCテレビ）
カンテレ通信（関西テレビ）
声〜あなたと読売テレビ（読売テレビ）
アクセスKBS（KBS京都）
放送番組審議会便り（テレビ大阪）
こちらサンテレビです（サンテレビ）
いっちゃんのミカタ（日本海テレビ）
OHKてれび時評（岡山放送）
RCC番組審議会だより（中国放送）
あなたと広テレ（広島テレビ）
TSS批評（テレビ新広島）
tysの窓（テレビ山口）
みんなの中にKRY（山口放送）
番組審議会だより（RKB毎日放送）
KBCの窓（九州朝日放送）
あなたとmy channel FBS（福岡放送）
月刊TNC批評（テレビ西日本）
月刊stsレポート（サガテレビ）
RKK番組批評（熊本放送）
TKUテレビ批評（テレビ熊本）
MRT番審だより（宮崎放送）
月刊KTS批評（鹿児島テレビ）
1000人の言葉（琉球放送）
あなたとOTV（沖縄テレビ）

意義

自己批評番組は、放送事業者が視聴者の視点を取り入れ、番組の質を向上させるための重要な取り組みです。また、放送の透明性を高め、視聴者との信頼関係を築く上でも大きな役割を果たしています。

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