MEDIAS

MEDIASブランドの概要

MEDIAS（メディアス）は、かつてNECカシオモバイルコミュニケーションズが展開していたスマートフォンおよびタブレット端末のブランド名であり、現在は日本電気（NEC）が管理しています。このブランド名は、携帯電話が情報やコンテンツを提供する一種のメディアとして機能することから名付けられた造語です。また、MEDIASの商標権はNECカシオが所有しています。

ブランドの立ち位置

MEDIASは、NECブランドの一環として、特にNTTドコモ向けに展開されたAndroid搭載スマートフォンおよびタブレット端末に焦点を絞っています。特に、μシリーズから持ち越された薄型ケータイのデザインを引き継ぎ、スタイリッシュで機能的なデバイスとして市場に支持されました。2011年に初のスマートフォン「MEDIAS N-04C」が登場したことで、ブランドの認知度は大きく向上しました。


その後、2011年の秋冬モデルには、auとソフトバンクモバイル向けにもMEDIASを冠したスマートフォンが各社から発売されましたが、これらは主にドコモ向けがメインでした。特にau向けのデバイスに関してはカシオ計算機のG'zOneブランドが中心とされています。

MEDIASの機種とシリーズ

MEDIASブランドは、その中で以下の4つのシリーズに分かれています:

1. MEDIAS TAB (TAB) - タブレットライン
2. MEDIAS Z (Z) - ハイスペックライン
3. MEDIAS X (X) - スタイリッシュライン
4. MEDIAS U (U) - コンフォートライン

これらのシリーズは「Innovation of STYLE」というスローガンを掲げており、ユーザーのニーズに合わせた多様なデバイスを提供しました。特にN-02E以降のキャッチコピーは「SMARTPHONE IS MEDIAS これぞスマートフォンと呼ばれるモノを。」でした。

スマートフォンとタブレット

SMARTPHONEの開発に注力していたMEDIASですが、2013年にNECがスマートフォン事業からの撤退を決定しました。これにより、スマートフォンの新モデルは出ないものの、タブレットについては引き続き開発・販売が行われました。タブレットシリーズはNEC本体によって製造・開発されており、MEDIASブランドの一部として展開されています。

海外進出とモデル

更に、MEDIASブランドは海外市場でも展開を行っており、例えば2012年にはタイ及びメキシコ市場向けに数機種が投入されました。これにより、日本国内だけでなく、海外の需要にも応える形でのブランド展開がありました。特にタイ向けにはMEDIAS 101S（NEC-101S）、メキシコ向けにはMEDIAS 101T（NEC-101T）などが発売されています。

関連項目と影響

ブランドMEDIASに関連する項目としては、NECカシオ モバイルコミュニケーションズやカシオ計算機が挙げられます。加えて、長谷川潤や徳井義実などがイメージキャラクターとして採用され、マーケティング戦略にも活用されていました。

このように、MEDIASはNECカシオが展開したデバイスブランドとして、日本国内外での利用者に向けて多様なスマートフォン及びタブレットを提供してきました。今後、タブレット分野でのさらなる発展に期待が寄せられています。

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