G'zOne

G'zOne（ジーズワン）シリーズの概要

G'zOneは、京セラが2021年秋以降に開発・製造した耐衝撃・防水・防塵性能を持つ携帯電話およびAndroidスマートフォンのシリーズです。元々はカシオ計算機とその関連企業によって2000年から2013年まで展開され、その頑丈さから「G-SHOCK携帯」とも呼ばれています。日本のKDDIと沖縄セルラー電話が販売を担当しており、最初の機種はC303CAで、2000年の発売以来、様々なモデルがラインアップに加わってきました。

日本における歴史

G'zOneは、カシオが初めて携帯電話事業に参入したシリーズであり、2001年に発売されたC452CAを含む初期モデルから、多くの変遷を経てきました。2005年、約4年の沈黙を経てG'zOne TYPE-Rが登場し、以降は新機種が継続的に発表されるようになりました。また、2006年から2013年にかけてはアメリカ合衆国のベライゾン・ワイヤレス向けにも端末が提供されました。これに加え、韓国のLG U+向けに2機種が発売されていることも特筆すべき点です。

2010年には、カシオ日立がNECの携帯電話事業と合流し、NECカシオとして新たな機種を市場に投入しました。この時期には、G'zOneブランドの名を冠してはいないものの、実質的に兄弟機種としてN-03CやN-02Eが発売されました。また、G'zOneシリーズ10周年を記念して、G'zOne TYPE-Xが登場しました。

京セラによる新たな展開

2014年には京セラが新しい開発コンセプトのもとに「TORQUE」と名付けた後継機種を発表しました。このTORQUEは、KDDIと沖縄セルラー電話からリリースされ、法人向けに特化したSIMロックフリー端末が登場しました。その後、NECカシオは携帯電話事業から撤退し、京セラは2021年にG'zOneシリーズ20周年記念モデルとしてG'zOne TYPE-XXを発売しました。

特徴的な端末

G'zOneシリーズの端末はいずれも優れた防水性能と耐衝撃性能を備えており、特にC303CAは防水、耐衝撃性能が印象的で、映画『ホワイトアウト』の撮影で使用された過去があります。他にも、C409CAは初めてカラー液晶を搭載し、高機能AI辞書を実装、C452CAはカジュアルなデザインで特に女性層から支持を受けました。また、G'zOne TYPE-XはG'zOneシリーズの10周年を祝うモデルとして、多くの消費者に愛されました。

海外での展開と関連機種

アメリカや韓国市場においてもG'zOneブランドの存在感は強く、特にアメリカでは耐衝撃および防水性能を強化したモデルが展開されていました。また、韓国ではG'zOne TYPE-Rを基にしたcanU 502Sなどのモデルも登場しており、地域ごとのニーズに応える形で進化を続けています。

まとめ

G'zOneシリーズは、その耐久性と機能性から多くのファンを持ち、2021年に再び新モデルが登場するなど、その存在感は今なお健在です。20年にわたる歴史を持つこのブランドは、今後も注目されることでしょう。

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