MELLOW (清春のアルバム)

ロックミュージシャン清春が2005年に発表した通算2作目のオリジナルアルバム、それが『MELLOW』です。この作品は、彼のソロキャリアにおける重要な節目として、同年3月30日に世に送り出されました。彼の音楽性が色濃く反映された本作は、ファンの間で今なお愛され続けています。

CDアルバム『MELLOW』は、発売時にいくつかの形態で提供されました。特に初回限定盤は、その特別なパッケージ仕様がコレクター心をくすぐるアイテムとなりました。また、初回プレス分には、同時期にリリースされたシングル『HORIZON』との連動企画となるW購入キャンペーンへの応募葉書が封入されており、購入者への特典が用意されました。このキャンペーンは、当選者に豪華な賞品が贈られるというものでした。A賞としては、限定3名という非常に狭き門ながら、その年のツアー「天使の詩」のリハーサルに招待されるという貴重な体験が提供されました。続くB賞では、清春のB0サイズポスターが150名に、そしてC賞では、清春のトレーディングカード3種類セットが300名にプレゼントされました。これらの企画は、ファンにとってアルバム購入の喜びを一層高めるものとなりました。

リリースから約9年の時を経て、2014年11月5日には、本作のリマスター盤が『MELLOW+2』のタイトルで発売されました。このバージョンは、高音質CDであるSHM-CD形式を採用し、オリジナルの収録曲に加え、ボーナス・トラックが2曲追加収録されています。これにより、より高品位なサウンドで作品を楽しむことが可能になり、新たなファンや再聴を望むファンにとって嬉しいリリースとなりました。

本作『MELLOW』の制作には、清春の音楽世界を具現化するために、多くの実力派ミュージシャンが参加しています。プログラミングやギター、アコースティックギターパートでは、三代堅氏（M-2, 4, 5, 6, 8, 9）、佐藤タイジ氏（M-1, 10, 11）、土屋公平氏（M-3）といった面々がクレジットされています。さらにギターパートには、中村佳嗣氏（M-2, 4, 5, 6, 8）や川瀬昌知氏（M-9）も名を連ねています。リズムセクションでは、ベースを沖山優司氏（M-2, 3, 4, 5, 6, 8, 9, 10, 11）と中條卓氏（M-1, 7）が担当。ドラムパートは、沼澤尚氏（M-1, 3, 5, 7, 8, 9, 10, 11）とあらきゆうこ氏（M-4, 6）が担当しました。そして、キーボードとしてエマーソン北村氏（M-1, 7）が参加し、楽曲に彩りを加えています。これらの経験豊かなミュージシャンたちの共演が、『MELLOW』というアルバムのサウンドを深く豊かなものにしています。

CDアルバムと同名の映像作品『MELLOW』も、2005年8月31日に発売されています。このDVDアルバムは、CD版とは異なる曲順で構成されており、映像ならではのアプローチで楽曲の世界観を表現しています。DVDに収録されたトラックリストは以下の通りです。

SE
蝶
BUNNY SMILE
ROOM
ALSTROEMERIA
HORIZON
影絵
COME HOME
LAST SONG -最後の詞-
光
SLIDER
FAIDIA

この映像作品は、CDアルバムを聴いて楽曲に触れたファンが、さらに深く清春の表現世界に触れる機会を提供しました。

アルバム『MELLOW』、そしてそれに続くDVDアルバム『MELLOW』は、2005年の清春の活動を象徴する重要なリリースです。様々なアーティストとの共演、限定盤やキャンペーンといった企画、そして後のリマスター盤の発売からも、本作が持つ音楽的な価値と、ファンからの根強い支持が伺えます。清春のソロキャリアを語る上で欠かせない、奥行きのある作品と言えるでしょう。

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