MELODY STAR RECORDS

MELODY STAR RECORDSの歴史と影響

MELODY STAR RECORDS（メロディー・スター・レコーズ）は、1997年に設立された日本のレコードレーベルおよび音楽プロダクションであり、現在は活動を終えています。このレーベルは、東芝EMIの傘下であるVirgin TOKYOとの共同運営のもと、東芝EMIプロデューサーである清水吉昌を代表として誕生しました。設立当初は東芝EMIの内部レーベルとして機能していましたが、次第にインディーズレーベルの方向へと舵を切り、幅広いアーティストのデビューを支援することに努めました。

設立と初期の活動

1997年6月、東芝EMIの新規事業として設立されたMELODY STAR RECORDSは、同年10月には港区麻布十番にMelody Star Studioを開設し、音楽制作の拠点としました。このスタジオでは、オーディションから育成、制作、宣伝、マネージメントまでの一貫したシステムを整え、日本経済新聞や各種エンタメ雑誌で注目を集めることとなります。

設立から数年のうちに、1998年にはPONとOrientaの2組のアーティストがデビューしました。特に、2000年にデビューした鬼束ちひろは、その後多くのヒット曲を生み出し、MELODY STAR RECORDSの名を広めました。これにより、レーベルは急速に多くのアーティストを擁立するようになりました。

変革と契約の変化

2001年以降、MELODY STAR RECORDSは多くの新進アーティストを迎え、活動をさらに拡大していきました。しかし、2004年4月に東芝EMIの本社の役員構成が大幅に変更され、英国本社の影響が強まる中で、鬼束ちひろとの契約は中途で終了しました。また、Virgin TOKYOとの共同運営も終了し、本体に吸収される形でレーベルの体制が再編されることとなりました。

この頃、初代代表の清水吉昌の後を受けて、2代目の土屋望が暫定的に指揮を執りましたが、間もなく田尾幹夫が3代目としての任を引き継ぎました。新たな体制での運営が始まるも、会社は清算に向けた残務処理に追われ、業務は縮小を余儀なくされました。

解散とその後

2006年9月、MELODY STAR RECORDSは事業解散を決定し、以後その運営は終了しました。短い期間であったものの、数々のアーティストのデビューや育成に貢献し、音楽業界において一定の影響を持ったレーベルとして記憶に残っています。

所属アーティストの一覧

在籍していたアーティストには、先に挙げたPON、Orienta、そして鬼束ちひろをはじめ、蛋乂獅、清家千晶、AMUSEMENT PARK、湯川潮音、GHOSTY BLOW、蝉時雨、パピーペット、林明日香、あきいちこと多様なラインナップがありました。

MELODY STAR RECORDSは、音楽シーンに多くの才能を育てた重要な存在であり、その先駆的なアプローチは、今もなお新しい世代のアーティストたちへの影響として心に刻まれています。

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