MIDNIGHT 2 CALL

MIDNIGHT 2 CALL

「MIDNIGHT 2 CALL」（ミッドナイト トゥー コール）は、シンガーソングライターのASKAが作詞・作曲を手掛けた楽曲です。この曲は、シブがき隊のアルバムにメンバーのソロ曲として初めて収録された後、ASKA自身によってシングルとしてリリースされるという、二つの異なる形で発表されています。

シブがき隊による発表

楽曲はまず、男性アイドルグループであるシブがき隊の持ち歌の一つとして誕生しました。1984年5月5日に発売された彼らのアルバム『純情元年五月五日” 〜LOVE from HONOLULU〜』に収められており、CBS・ソニーから発売されました。このバージョンでは、メンバーの布川敏和がソロで歌唱しています。後に、同じくシブがき隊のメンバーである本木雅弘が、1986年にリリースされた企画アルバム『5th Anniversary』の中でこの曲をカバーしています。

ASKAソロシングルとしての発表

その後、「MIDNIGHT 2 CALL」は、作者であるASKA自身によって、ソロ名義（発表当時は飛鳥涼）のシングルとして改めて世に送り出されました。これはASKAにとって、飛鳥涼名義でのソロとしては通算2枚目にあたるシングルです。1988年7月21日にポニーキャニオンより発売されました。このシングルは、飛鳥涼のソロ作品としては初めてCD形式でもリリースされた記念碑的な作品ですが、現在では製造・販売が終了しており、廃盤となっています。

シングル収録曲

ASKAのソロシングル『MIDNIGHT 2 CALL』には、以下の2曲が収録されています。

1. MIDNIGHT 2 CALL
2. 夢はるか

楽曲解説

MIDNIGHT 2 CALL

歌詞の世界観は、かつて愛し合った二人が別れた後、夜中に突然、別れた恋人から泣きながら電話がかかってくるという、切なくドラマティックな情景が描かれています。

夢はるか

この曲は、テレビ朝日系の報道番組『ニュースステーション』内で放送されていた企画コーナー「街シリーズ」のテーマソングとして使用されました。作詞の経緯には少し特別な背景があります。当初、作家の立松和平が全編の作詞を担当する予定で詞が書き上げられました。しかし、その詞が散文詩のような独特の形式だったため、ASKAが立松和平の承諾を得て、その原案となる詞をもとに自身の作詞として完成させるという形で制作されました。

収録アルバム

様々なアルバムに収録されています。

国内盤

SCENE (#1,#2) - シングル版とは異なり、#1（MIDNIGHT 2 CALL）はアルバム・ミックスで収録。
ASKA the BEST Selection 1988-1998 (#1) - アルバム・ミックス版の#1を収録。
SCENE I & II limited edition (#1,#2) - #1はアルバム・ミックス版を収録。
SCENE of SCENE 〜selected 6 songs from SCENE I,II,III〜 (#1) - #1を収録。
君の知らない君の歌 (#1) - ASKA自身によるセルフカバーバージョンを収録。
Made in ASKA (#1) - ASKA自身によるセルフカバーバージョンを収録。

海外盤

飛鳥〜飛鳥涼作品集 (#2) - #2（夢はるか）を収録。
Asian Communications Best (#1) - #1を収録。

カバー作品

「MIDNIGHT 2 CALL」は国内外のアーティストによってカバーされています。

ルイ・フォン（呂方） - 香港の歌手。｢有一天你總會明白｣というタイトルで広東語でカバーしました。
ASKA - 作者であるASKA自身も、後にセルフカバーバージョンを発表しています。

以上のように、「MIDNIGHT 2 CALL」は、異なるアーティストによる発表、複数の収録バージョン、そして多様なカバーが存在する、多層的な背景を持つ楽曲です。

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