MKチャリティカップ

MKチャリティカップ

MKチャリティカップは、タクシー事業を中核とするMKグループが主催する、日本プロボウリング協会（JPBA）公認のボウリングトーナメントです。男女共催形式で行われ、プロフェッショナルボウラーとアマチュア選手が一同に会して技術を競います。大会の最大の特色は、そのチャリティ目的です。得られた収益金は、京都府および京都市を通じて、障害のある方々を支援するための慈善福祉事業に寄付され、社会貢献に役立てられています。

大会の会場は、MKグループが京都市北区で運営するMKボウル上賀茂です。

設立の背景と歴史

MKチャリティカップの開催には、MKグループの創業者である青木定雄氏の、長年にわたる障害者福祉に対する強い思いが深く関わっています。彼はMKタクシーの前身である「ミナミタクシー」時代から、障害のある方の移動の困難さに注目し、1972年には身体障害者優先乗車を提唱するなど、先駆的な活動を行いました。MKタクシー設立後の1983年には、他社に先駆けて身体障害者割引制度を導入するなど、福祉事業への積極的な取り組みを継続しました。

現在のボウリング大会が始まる以前にも、同様のチャリティ活動として、プロとアマチュアが参加するゴルフのオープントーナメント「MKチャリティシニアオープン」が2003年と2004年に開催されており、これが後のMKチャリティカップの基礎となりました。

現在のMKチャリティカップは、MK社長の青木信明氏によって主催されています。

大会の特徴

MKチャリティカップは、単なる競技会にとどまらない、いくつかのユニークな特徴を持っています。

チャリティ性: 大会収益を障害者福祉に寄付することを主眼としており、参加者や観客もチャリティ活動の一翼を担うことになります。
プロアマ合同: プロボウラーだけでなく、広くアマチュア選手にも参加の門戸が開かれており、トップレベルの選手と同じ舞台でプレーできる機会を提供しています。
障害者への配慮: 障害のある方は無料で入場できるよう配慮されているほか、アマチュア選手として参加するための特別枠も設けられています。これは、創業者から続くMKグループの福祉活動への姿勢を反映したものです。
関連イベント: ボウリング競技の他にも、チャリティオークションなどのイベントが併催され、大会全体の盛り上げとチャリティ収益の増加に貢献しています。（例：2022年は感染症対策のためウェブ上での入札形式で開催されました）
* 優勝副賞: 男女それぞれの部門で優勝したプロ選手には、賞金に加え、協賛企業である神戸トヨペットおよび日産自動車販売から自動車が副賞として贈呈されます。ただし、アマチュア選手が優勝した場合は、この自動車の副賞は対象外となります。

近年の開催状況

近年は、世界的な新型コロナウイルス感染症の流行により、大会の開催にも影響が出ました。2020年度は感染拡大の影響でやむなく開催中止となりました。続く2021年度も、一旦は開催延期が検討されましたが、最終的には中止が決定されました。しかし、状況が改善した2022年度には、3年ぶりの開催が実現し、2022年9月14日から17日までの日程で盛大に開催されました。

MKチャリティカップは、ボウリングの競技としての魅力を提供するだけでなく、チャリティ活動を通じて社会に貢献し、特に障害者福祉への理解促進と支援に力を注ぐ、意義深いイベントとして継続されています。

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