MMTニュースプラス1

ミヤギテレビがかつて放送した夕方のローカルニュース番組に、『MMTニュースプラス1』（エムエムティーニュースプラスワン）という名称の番組があります。これは、日本テレビ系列の全国ニュース番組『NNNニュースプラス1』の宮城県向けローカルパートとして制作・放送されたもので、地域に根差したニュースや情報を提供することを目的としていました。この番組の特に noteworthy な点は、そのタイトルに放送局であるミヤギテレビの略称である「MMT」が冠されていたことです。2020年時点での確認では、同局が制作・放送した報道番組の中で、番組名にこの「MMT」という略称が用いられたのは本番組が唯一の例であり、ミヤギテレビの番組史におけるユニークな存在として記憶されています。

放送時期と時間枠

『MMTニュースプラス1』は、およそ7年間にわたって放送されました。具体的な放送期間は1988年 4月4日から1995年 4月1日までで、この間、平日版と土曜日版それぞれに異なる放送時間と編成が設けられていました。

平日版:

放送期間: 1988年 4月4日から 1995年 3月31日まで
放送曜日: 月曜日から金曜日まで
放送時間: 午後6時30分から午後7時00分までの30分間

平日版は、番組開始から終了まで一貫してこの時間枠で放送されました。夕食時前の時間帯に、全国ニュースに続いて宮城県内の詳細なニュースや生活情報を届ける役割を担っていました。

土曜日版:

土曜日版は、放送時間に変更がありました。

開始当初の期間: 1988年 4月9日から 1989年 9月30日まで
放送時間: 午後6時50分から午後7時00分までの10分間

時間変更後の期間: 1989年 10月7日から 1995年 4月1日まで
* 放送時間: 午後6時20分から午後6時30分までの10分間

土曜日版は平日版に比べて短い10分間の放送枠でしたが、開始当初は比較的遅い時間からのスタートでした。約1年半後に放送時間が繰り上げられ、平日版の開始時刻に近い時間帯に編成される形となりました。

番組を支えた人々（キャスター）

番組の顔としてニュースを伝えるキャスター陣は、平日と土曜日で異なる体制でした。

平日版キャスター:

平日版のニュースキャスターは、当時ミヤギテレビに所属していたアナウンサーが務めました。主な担当者として、竹鼻純氏、堤聖月氏、三雲茂晴氏、そして水本豊氏らの名前が挙げられます。彼らは日替わりや週替わりでメインキャスターを担当し、宮城県内の出来事を丹念に伝えました。

土曜日版キャスター:

土曜日版については、特定の固定キャスターはおらず、ミヤギテレビの他のアナウンサーがシフト勤務により持ち回りで担当していました。これにより、様々なアナウンサーの視点や個性を通じてニュースが視聴者に届けられていたと考えられます。

地域密着と独自性、そして番組の終焉

『MMTニュースプラス1』は、NNN系列のネットワーク力を背景に持ちつつも、ローカルパートでは徹底して宮城県内に焦点を当てた報道を展開しました。地域で起きた事件・事故、県政・市政の動き、経済情報、地域のイベントや文化、そして日々の天気など、県民の生活に密着した情報を迅速かつ丁寧に伝えることで、地域の情報インフラとして重要な役割を果たしました。

特に番組名に「MMT」の略称を用いたことは、当時のミヤギテレビの報道番組における独自性の表れであり、局のアイデンティティを視聴者に強く印象付ける試みであったと言えます。

およそ7年間の放送を経て、『MMTニュースプラス1』は1995年春にその歴史に幕を閉じました。平日版が1995年 3月31日に、土曜日版が1995年 4月1日にそれぞれ最終回を迎え、その役割はミヤギテレビの新たな夕方ローカルニュース番組へと引き継がれることとなりました。短期間ながら土曜日版の放送時間変更を経つつも、長きにわたり宮城県民に親しまれた『MMTニュースプラス1』は、地域報道におけるミヤギテレビの歴史において、特筆すべき一章を飾った番組です。

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