MOMOE IN KOMA

『MOMOE IN KOMA』

『MOMOE IN KOMA』は、日本の歌手である山口百恵によって1977年にリリースされた彼女の3枚目のライブ・アルバムです。このアルバムは、彼女のデビュー5周年を記念した特別公演の模様を収録しており、公開当時から多くのファンに親しまれています。

アルバムの背景

アルバムの帯には「ひときわ成長・再び飛躍する百恵」というメッセージがあり、その内容は非常に特別なものです。この公演は新宿コマ劇場で行われた第3回「百恵ちゃんまつり」の様子を捉えたもので、山口百恵の成長と進化が感じられる場となっています。翌年には大阪の梅田コマ劇場でも同様の公演が行われたことから、このイベントには高い注目が寄せられていました。

また、この公演は唯一テレビ放送されたことでも知られており、百恵の魅力が広く伝わる機会となったことが特徴的です。

ライブの詳細

今回の特別公演は、2部構成で行われました。第1部はミュージカルの「蜘蛛の里」が上演され、監修には青柳修が、脚本・作詞には宮下康仁が名を連ねています。演出は長束利博が手掛け、舞台セットや演出においても特別な工夫が施されました。第2部では「百恵と共に」というヒット・パレードが繰り広げられ、同じく青柳修が監修に携わり、長束利博が構成・演出を担当しました。このように、プロフェッショナルなチームによってそれぞれのパフォーマンスが形作られていったのです。

この公演の音楽は、東京公演では中西義宜とビッグ・サウンズ、そして大阪公演では白井克治とニューンニックオーケストラが担当しています。多様な音楽スタイルが交錯し、観客を魅了しました。

収録曲について

アルバムには、全編曲を高田弘が手掛けた多くの楽曲が収められています。録音された曲は、山口百恵の代表的なナンバーばかりで、多くのファンにとって懐かしさを感じさせるものばかりです。特に印象的なのは、後に発売されたライブCD-BOX『MOMOE LIVE PREMIUM』において、当初のLPに収録されなかった曲がボーナストラックとして追加されている点です。このボーナストラックには、さだまさしがグレープ時代にカバーした「追伸」も含まれており、当時の演奏順に合わせて配置されています。

まとめ

『MOMOE IN KOMA』は、ただのライブアルバムにとどまらず、山口百恵の成長の過程や彼女が得た名誉を実感できる貴重な作品です。特別公演の様子を生き生きと伝えるこのアルバムは、彼女の音楽キャリアにおいて重要な位置を占めており、今でも多くのリスナーに愛されています。

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