MONDAYテレフォンリクエスト

『MONDAYテレフォンリクエスト』（マンデーテレフォンリクエスト）は、1989年 4月から2006年 3月までの約17年間にわたり、大分放送が運営するラジオ局、OBSラジオで毎週月曜日の夜に放送されていた人気の音楽リクエスト番組です。その正式名称が示すように、週の始まりである月曜日の夜を、リスナーからのリクエスト曲を中心に構成し、多くの人々に親しまれました。

番組の概要と歴史

この番組は、1989年春に放送が開始されて以来、長きにわたってOBSラジオの番組ラインナップにおいて、特に月曜夜の重要な位置を占めました。約17年間という放送期間は、一世代にわたるリスナーが番組と共に成長し、音楽との思い出を共有したことを意味します。2006年 3月をもって惜しまれつつも番組はその歴史に幕を下ろしましたが、月曜夜の音楽リクエスト番組という番組の形式は途絶えることなく、後継番組として『まんでいジュークボックス』が新たにスタートしました。これは、OBSラジオがリスナーからのリクエストに応える音楽番組を月曜夜に提供し続けるという方針を継続した結果と言えるでしょう。

番組の特色

リクエスト方法の変遷

番組が開始された当初、そのタイトルにもあるように、リスナーが番組に参加し、楽曲をリクエストする主な手段は「電話」でした。これは、当時のラジオ番組における一般的なリスナー参加の形態であり、電話を通じてパーソナリティと直接言葉を交わすことができる点が魅力の一つでした。
しかし、時代は移り変わり、インターネットやFAXといった通信手段が広く普及するにつれて、番組もこれらの新しい技術を取り入れ、リクエストの受付方法を多様化させました。電話に加え、FAXや電子メールを通じても楽曲のリクエストや番組へのメッセージを受け付けるようになったのです。これにより、より多くのリスナーが、居住地域や時間帯を問わず、手軽な方法で番組に参加できるようになり、リスナーとの双方向性がさらに高まりました。

特徴的なジングル

『MONDAYテレフォンリクエスト』の番組を特徴づける要素の一つに、印象的なジングルがありました。この番組ジングルは、番組にゲストとして出演した経験もある著名なミュージシャン、横山輝一氏によって特別に制作されたものです。彼の音楽性が反映されたキャッチーで耳に残るサウンドは、多くのリスナーにとって番組の始まりや各コーナーの区切りを知らせる合図として記憶され、番組の「声」とも言うべき重要な要素となりました。

番組を彩った人々：歴代パーソナリティ

約17年という長い放送期間の中で、『MONDAYテレフォンリクエスト』のマイクの前に立ち、番組を進行し、リスナーからの声に耳を傾けた多くのパーソナリティたちがいます。彼らは番組の「顔」として、リスナーからの楽曲リクエストを紹介するだけでなく、寄せられたメッセージやエピソードを丁寧に読み上げ、時にはリスナーとの電話での会話を通じて、温かい交流の場を築き上げました。番組を彩った主な歴代パーソナリティとしては、黒田隆司氏、平野賢氏、工藤洋史氏、三重野勝己氏、吉田諭司氏、原きよ氏、工藤真由美氏、伊東真理氏、井口尚子氏などが挙げられます。これらのパーソナリティたちは、それぞれが持つ個性や話し方で番組に独自の魅力を加え、長きにわたり多くのリスナーに愛される番組を支え続けました。

まとめ

『MONDAYテレフォンリクエスト』は、1989年から2006年にかけてOBSラジオで放送された、地域に根ざした音楽リクエスト番組として確固たる地位を築きました。電話から始まったリクエスト受付方法が時代の変遷と共に多様化し、より多くのリスナーが参加できるようになった点、そして横山輝一氏が制作した象徴的なジングルは、この番組を記憶する上で外せない要素です。番組は終了しましたが、月曜夜の音楽リクエストという形式は後継番組に引き継がれ、大分県におけるラジオ放送の歴史において、音楽とリスナーを結ぶ重要な役割を果たした番組と言えるでしょう。

MONDAYテレフォンリクエスト