リクエスト番組

リクエスト番組とは

リクエスト番組とは、主にラジオにおいて、リスナーから寄せられたリクエストに応じて楽曲を放送する音楽番組のことです。リスナーからのメール、ファックス、ハガキなどを通じて、聴きたい曲のリクエストを受け付け、放送します。

歴史

リクエスト番組の起源は、1935年のクリスマスにドイツのラジオ局で放送された生演奏番組に遡ります。リスナーから電話で演奏してほしい曲のリクエストが寄せられたことがきっかけとなり、翌1936年には世界初のリクエスト番組が開始されました。

日本では、1952年にラジオ神戸でクリスマスの特別番組として初の電話リクエスト企画が行われ、2000件ものリクエストが寄せられました。この反響を受け、その後、複数の電話リクエスト番組が開始されることとなりました。

当初はハガキによるリクエストが主流でしたが、その後、リアルタイムで受付が可能な「電リク（電話リクエスト）」が主流となりました。しかし、1990年代にはファクシミリ、21世紀に入ってからは電子メールによるリクエスト参加者が増加したため、経費削減の観点から電話受付オペレーターが省かれるようになり、電リク番組は減少傾向にあります。

近年では、2020年にエフエム東京で、メールでのリクエストの中からインターネット接続を用いてパーソナリティとリスナーがやり取りを行う「オンラインリクエスト（オンリク）」といった新しい試みも登場しています。

また、特殊な例として、開局記念番組などの特別番組では、過去に放送された番組から視聴者・聴取者からの思い出に残る場面を募集し、保存資料を放送するケースもあります。

主なリクエスト番組

以下に、代表的なリクエスト番組をいくつか紹介します。

ラジオ番組

音楽の風車（山陰放送）: 1954年の開局から続く長寿番組で、特別な事情がない限り毎日放送されています。
昼の希望音楽会（ラジオ福島）: こちらも1953年の開局から続く長寿リクエスト番組です。
山下達郎のサンデー・ソングブック（TOKYO FM・JFN系）: パーソナリティである山下達郎による選曲がメインですが、「わがままリクエスト」などの特集でリスナーのリクエストに応えることもあります。
FM[[リクエストアワー]]（NHK-FM）
J-WAVE ミュージック・デリバリー（J-WAVE、1988年 - 1992年）
お願い!DJ!小林克也青春ベストヒットリクエスト（ニッポン放送）
ザ・ヒットパレード（TBS[[ラジオ]]・JRN系）: 1980年代から1990年代にかけて放送された長寿番組で、初期は毎日電リクとランキング発表、後期は少し前のヒット曲のリクエストが中心でした。
青春ラジメニア（ラジオ関西）: 1989年から放送中の長寿番組で、アニメソングを中心に全曲フルコーラスで放送しています。
アニメ関門文化学園（カモンエフエム）: 1998年の開局から続く長寿番組で、ランティスの新譜アニメソングとリスナーからのメッセージ、リクエスト曲で構成されています。
歌声は風にのって（ラジオ関西）: 1960年から放送中の長寿番組で、2020年3月まで全曜日で放送されていました。
河田直也&桜井一枝のうきうき土曜リクエスト（MBSラジオ）: 午後1時からメール・FAXでリクエストを受け付けています。
山崎弘士のGOGOリクエスト（KBS京都）: ハガキ、メール、FAXでリクエストを受け付けています。
ウシミツリクエストABC（ABCラジオ）
バンリク（四国放送）
リクエストプラザ（STV[[ラジオ]]）
歌謡曲ふれあい電話リクエスト（秋田放送）
笑福亭鶴光の噂のゴールデンリクエスト（ニッポン放送・NRN系）: バラエティ的な企画やスポーツニュースも含まれており、ナイターオフ期にはレギュラー編成で、番組後半部分がNRN系列局でもネットされています。

テレビ番組

あなたが選ぶ思い出の紅白・感動の紅白（NHK）
* Eテレセレクション（NHK Eテレ）

まとめ

リクエスト番組は、リスナーの音楽体験を豊かにする重要な役割を果たしてきました。時代とともにリクエストの方法は変化していますが、リスナーとラジオ番組とのつながりを深めるという本質は変わっていません。これからも、様々な形でリクエスト番組が愛され続けるでしょう。

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