MOTHER (Single Version)

LUNA SEAの代表曲「MOTHER」：バンド初のバラードシングルとその魅力

1995年2月22日、LUNA SEAにとって5枚目のシングル「MOTHER」がリリースされました。この楽曲は、バンドにとって初のバラードシングルという点で、LUNA SEAの歴史において重要な位置を占めています。

楽曲「MOTHER」：シングルバージョンとアルバムバージョンの違い

「MOTHER」は、1994年リリースの4thアルバム『MOTHER』からのシングルカットです。シングルバージョンとアルバムバージョンでは、最後のつぶやきパートの有無や、ボーカルテイクの一部に違いが見られます。その後発売された様々なベストアルバムには、シングルバージョンが収録されています。

楽曲は、アコースティックギターサウンドが中心となっており、SUGIZOのヴァイオリンが楽曲に深みと広がりを与えています。静謐で美しく、それでいて力強いメロディーと、RYUICHIの透き通る歌声が見事に融合した、LUNA SEAのバラードの代表作と言えるでしょう。

興味深いことに、作曲者のINORANはレコーディング直前に「この曲、『MOTHER』というタイトルはどうだろう？」と提案したところ、RYUICHIが既に歌詞カードの仮タイトルとして「MOTHER」と記していたというエピソードがあります。さらに、Jも以前から「この曲は『MOTHER』というタイトルがいい」と考えていたそうです。この偶然の一致は、楽曲のタイトルが必然的に決定したと言えるでしょう。

ライブでは、ピアノによるインストゥルメンタルバージョンがエンディングのSEとして使用されるなど、幅広く楽曲が活用されています。

カップリング曲「Déjàvu (Live Version)」：武道館ライブの熱気が凝縮

カップリング曲には、SUGIZO作曲の「Déjàvu (Live Version)」が収録されています。「Déjàvu」の原曲は、LUNA SEAのメジャーデビューアルバム『IMAGE』に収録されています。シングル「MOTHER」に収録されているのは、1994年12月27日に日本武道館で行われたライブの音源で、当日のライブでは2曲目として演奏されました。

このライブ音源は、後に発売されたベストアルバム『SINGLES』には収録されませんでしたが、2014年5月28日にリリースされたライブアルバム『NEVER SOLD OUT 2』に収録され、多くのファンにようやく聴かれることとなりました。このライブ音源は、当時のLUNA SEAの圧倒的なパフォーマンスと、武道館という特別な空間の熱気を伝える貴重な記録となっています。

「MOTHER」収録アルバム

「MOTHER」は、以下のアルバムに収録されています。

MOTHER
MOTHER（4thアルバム）
SINGLES
NEVER SOLD OUT
SLOW
LUNA SEA COMPLETE BEST
LUNA SEA COMPLETE BEST -ASIA LIMITED EDITION-
LUNA SEA 25th Anniversary Ultimate Best -THE ONE-

「Déjàvu (Live Version)」は、以下のアルバムに収録されています。

* NEVER SOLD OUT 2

まとめ

「MOTHER」は、LUNA SEAの代表曲の一つであり、バンドの音楽性の一端を垣間見ることができる重要な楽曲です。バラードとしての完成度の高さ、そして楽曲誕生秘話、そしてカップリング曲のライブ音源など、様々な角度から楽しめるシングルとなっています。LUNA SEAの音楽を深く理解するためには、ぜひ聴いていただきたい一曲です。

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