MSDN アカデミック アライアンス

MSDNアカデミックアライアンス (MSDN Academic Alliance)

MSDNアカデミックアライアンス（略称: MSDN AA）は、計算機科学、情報工学、情報技術などの分野における学生や教職員のために、マイクロソフト製のソフトウェアをお手頃な価格で提供するプログラムです。このプログラムを利用するには、参加する学校や学部が料金を負担しますが、得られるソフトウェアの種類は、それぞれの学校が結ぶ契約に基づいて異なります。

対象となる教育機関

MSDN AAの対象には、四年制大学や短期大学、高等専門学校、そして認可を受けた専門学校が含まれます。過去には高等学校向けの特別プログラム（MSDN AA高等学校版; MSDN AA HS）も存在していましたが、このプログラムは2011年に終了しました。

プログラムの利点

参加校は、Windows OSやVisual Studioを含む様々なマイクロソフト製品を無料で利用できるため、学生の学習環境を大いに向上させることが可能です。特定の条件をクリアした学生や教職員は、これらの製品を教育目的で無償で活用できます。

アカウントの違い

「MSDN」という名称が付いているものの、MSDN AAのアカウントは従来のMSDNアカウントとは異なり、MSDNのウェブサイト内の特定のセクションやダウンロードサービスにアクセスすることはできません。ソフトウェアはDVDを通じて貸し出されたり、学校独自のウェブサイトを利用して提供されたりします。

批判と懸念

このプログラムは、マイクロソフトがソフトウェア開発を促進する一環として支援し、学生を自らの製品に誘導しているとの批判に直面しています。一方で、これは高価なソフトウェアを低価格で提供する善行だとも言われています。しかし、こうした措置が、学生と教員に対してオープンソースソフトウェアの使用を遠ざける広告戦略と捉えられることもあります。なお、MSDN AAでは、Microsoft Officeの主要製品群（Word、Excel、PowerPointなど）は提供されていません。

制限事項

プログラムには使用に関する制約があり、たとえば提供された環境での電子商取引アプリケーションや電子メールサーバーの使用は許可されていません。これらはアカデミックライセンス版のソフトウェアとは異なる規則が設けられています。

関連項目

• - DreamSpark

外部リンク

このように、MSDNアカデミックアライアンスは、教育の現場におけるマイクロソフト製品の利用を促進していますが、利用制限や批判も存在し、今後の適切な運用が求められています。

もう一度検索