MUGO・ん…色っぽい
工藤静香の「MUGO・ん…色っぽい」は、彼女の5枚目の
シングルとして
1988年8月24日に
ポニーキャニオンからリリースされました。この曲は、カネボウの
1988年秋のプロモーション
イメージソングとして使用され、その広告に記されたキャッチコピー「ん、色っぽい」が、タイトルや歌詞に深く影響を与えたことで知られています。
制作背景
楽曲の
作詞は
中島みゆきが担当し、彼女自身がこの曲を作る際に非常にユニークなエピソードを持っています。中島は、プロモーション広告のコピーを受け取り、それに合わせたタイトルを考えることに苦心したとエッセイ『愛が好きです II』の中で明かしています。そのため、曲の完成には彼女の創造性と要求に応じて努力が必要でした。
カップリング曲には「群衆」が収録されており、こちらも
中島みゆきが
作詞を担当しています。「群衆」は1989年にリリースされたアルバム『回帰熱』で、中島自身が
セルフカバーを行いました。
音楽的な評価と記録
この
シングルは音楽シーンで大きな成功を収め、特に
1988年12月29日に放送された『
ザ・ベストテン』では年間ランキングで6位に選ばれました。
中島みゆきはこの際、
工藤静香について「私が工藤だ、っていう個性が凄い」と称賛のコメントを述べ、生出演しました。これにより、工藤の個性的な魅力がさらに広まりました。
テレビ出演とパフォーマンス
「MUGO・ん…色っぽい」はテレビ番組でも披露され、その際には独特なパフォーマンスが見られました。特に間奏中には彼女が囁く箇所があり、決まったセリフが無いことが話題となりました。これにより「リップシンクロ」と呼ばれるスタイルが生まれました。また、この曲は
1988年末の『
第39回NHK紅白歌合戦』にも初出場し、
工藤静香の知名度を高める機会となりました。
リリース情報
シングルはEP
レコード、カセットテープ(CT)、そして8cmCDの3つの形態で発売され、ファンにとって多様な選択肢が提供されました。
収録曲
全曲の
作詞は
中島みゆき、
作曲と編曲は
後藤次利が手がけています。収録されている楽曲は以下の通りです:
アルバム収録
この
シングルは、いくつかのアルバムにも収録されています。たとえば、『MUGO・ん…色っぽい』や『gradation』、さらには『Super Best』や『My Treasure Best』などです。具体的な収録アルバムは、他にも様々なコレクション版が存在し、ファンにとっては貴重な音源が多く含まれています。
カヴァーアーティスト
多くのアーティストたちによってカバーされることもあり、その存在感と影響力を示しています。
このように、
工藤静香の「MUGO・ん…色っぽい」は、優れた音楽的要素に加え、プロモーションやテレビ出演など多岐にわたる影響を与えた楽曲となっています。彼女のキャリアにおいても、記念すべき作品の一つといえるでしょう。