Mattermost

Mattermostは、オープンソースのセルフホスティング型チャットプラットフォームです。主に企業や組織内でのコミュニケーションツールとして利用されており、Slackの代替として広く知られています。このプラットフォームは、もともとゲーム開発スタジオのSpinPunchが社内チャットツールとして利用していたものをベースに開発され、その後オープンソース化されました。

Mattermostの最初のバージョン1.0は2015年2月10日にリリースされました。現在、Mattermost, Inc.が開発とメンテナンスを担当しており、オープンソース版の他に、サポートサービスや追加機能を備えた商用版も提供しています。これにより、企業はそれぞれのニーズに応じた柔軟な選択が可能です。

このプラットフォームは、iOS、Android、Windows、macOS、Linuxなど、幅広いオペレーティングシステムに対応したクライアントアプリを提供しています。これにより、ユーザーは様々なデバイスからシームレスにコミュニケーションを取ることができます。

マスメディアでは、Mattermostは人気の高いSlackの代替として認識されています。また、GitLabは、別のチャットツールであるGitterを買収した後、Mattermostを「GitLab Mattermost」として自社のプラットフォームに統合しました。この動きは、Mattermostの企業向けチャットツールとしての高いポテンシャルを示しています。

Mattermostの主な特徴は以下の通りです。

オープンソース: ソースコードが公開されており、誰でも自由に利用、修正、再配布できます。これにより、企業は独自のニーズに合わせてカスタマイズすることが可能です。
セルフホスティング: 企業は自社のサーバーにMattermostをインストールして運用することができます。これにより、データ管理の自由度が高く、セキュリティ要件の高い組織でも安心して利用できます。
Slackの代替: Slackと同様の機能を提供し、チャンネルベースのコミュニケーション、ダイレクトメッセージ、ファイル共有などが可能です。Slackからの移行も比較的容易に行えるため、多くの企業がMattermostを検討しています。
幅広いクライアント: デスクトップアプリ、モバイルアプリ、Webブラウザを通じてアクセスできるため、場所を選ばずにコミュニケーションが可能です。
拡張性: プラグインやAPIを通じて機能を拡張できます。これにより、他のサービスとの連携や独自の機能を追加することが可能です。

Mattermostは、オープンソースであること、セルフホスティングが可能であること、そしてSlackの代替となる機能を持つことから、企業や組織にとって魅力的な選択肢となっています。特に、データのコントロールを重視する企業や、大規模な組織での利用に適しています。

関連ツールとして、Slackの他に、Microsoft Teams、Workplace by Facebook、Zulipなどが挙げられます。これらのツールも企業内コミュニケーションをサポートするツールとして利用されています。


外部リンク

公式ウェブサイト (英語)
Mattermost - GitHub
Mattermost - Google Play
* Mattermost - App Store

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