GitLab

GitLabは、Gitリポジトリ管理を中心に、Wiki、問題追跡システムなど、ソフトウェア開発に必要な機能を統合したWebベースのプラットフォームです。GitLab Inc.によって開発され、オープンソース[[ソフトウェア]]として公開されています。

GitLabの概要

GitLabは、Dmitriy ZaporozhetsとValery Sizovによって開発されました。2016年12月時点では、150人のチームメンバーと1,400人以上のオープンソース開発者が関わっており、活発なコミュニティによって支えられています。[IBM]]、ソニー、チューリッヒ研究センター、アメリカ航空宇宙局]、[アリババグループ、インビンシア、オライリーメディア、ライプニッツ研究センター、欧州原子核研究機構]、欧州X線自由電子レーザー、[[スペースXといった、名だたる企業や研究機関がGitLabを導入しています。

初期のコードはRubyで記述されていましたが、後に一部がGoで書き直されました。

GitLabの歴史

GitLabは当初、MIT Licenseの下でフリー・オープンソース[[ソフトウェア]]として公開されました。その後、以下の様な変遷をたどっています。

2013年7月: 製品がGitLab CE (Community Edition) と GitLab EE (Enterprise Edition) に分割されました。この時点では、両エディションともMIT License下のフリー・オープンソース[[ソフトウェア]]として提供されました。
2014年2月: GitLabはオープンソースビジネスモデルの採用を発表し、GitLab EEはプロプライエタリライセンスとなりました。CEバージョンには搭載されない機能がEEバージョンに搭載されることになりました。
2015年3月: GitホスティングサービスGitoriusを買収し、GitoriusのユーザーをGitLabへ移行させました。
2015年7月: シードファンディングで150万ドルを調達しました。この時点では、阿里巴巴集団、IBM、スペースXが顧客となっていました。
2015年8月: Mattermostを"GitLab Mattermost"としてGitLabに統合しました。
2015年9月: シリーズAファンディングでコースラ・ベンチャーズから400万ドルを調達しました。
2016年7月: GitLabのCEOが、自社のオープンコアビジネスモデルを承認しました。
2016年9月: シリーズBファンディングでオーガスト・キャピタルなどから2,000万ドルを調達しました。
2017年3月15日: Gitterの買収を発表しました。Gitterはスタンドアローンのプロジェクトとして継続されることになりました。また、2017年6月までにコードをMIT License下のオープンソースにすることを発表しました。
2017年10月: シリーズCファンディングでGVなどから2,000万ドルを調達しました。

GitLabの主な特徴

Gitリポジトリ管理: コードのバージョン管理、共同開発を効率的に行うことができます。
Wiki機能: プロジェクトに関する情報を共有し、ドキュメントを共同で作成することができます。
問題追跡システム: バグやタスクを管理し、プロジェクトの進捗状況を把握することができます。
CI/CD: 継続的インテグレーション/継続的デリバリーの自動化をサポートします。
オープンソース: コミュニティによって開発・運営されており、多くの開発者に利用されています。

GitLabの利用

GitLabは、ソフトウェア開発チームだけでなく、研究機関や教育機関など、様々な組織で利用されています。オンプレミスで運用することも、クラウドサービスを利用することも可能です。

関連情報

OSSホスティングサービスの比較

参考リンク

GitLab 公式ウェブサイト
GitLab Contributors
* 公式ブログ（日本語）

GitLabは、ソフトウェア開発を効率化するための強力なプラットフォームであり、今後もその発展が期待されます。

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