Max matsuura 仕事が遊びで遊びが仕事

『max matsuura 仕事が遊びで遊びが仕事』：エイベックス社長の異色のラジオ番組

2009年7月5日から2020年9月27日までニッポン放送で放送された『max matsuura 仕事が遊びで遊びが仕事』は、エイベックス代表取締役社長CEOの松浦勝人をパーソナリティとする、異色のトーク番組でした。 番組タイトルにもなっている「仕事が遊びで遊びが仕事」は、松浦氏のモットーであり、自身のブログタイトルにもなっています。

番組内容と特徴

この番組は、事前収録形式で、松浦氏とアシスタントによる軽妙な雑談が中心でした。当初のアシスタントは東京プリンの伊藤洋介氏でしたが、後にフリーアナウンサーの荘口彰久氏に交代しています。放送時間は月曜日の早朝ということもあり、「日本一早く動き出す社長室」をコンセプトに、関東ローカルで放送されました。

番組は1ヶ月分をまとめて収録するというスタイルをとっていましたが、松浦氏の自由奔放な性格から、収録場所がニッポン放送のスタジオ以外になることも珍しくありませんでした。

番組にはいくつかのレギュラーコーナーがありました。リスナー参加型のコーナーもあり、松浦氏のユニークな視点や考え方が垣間見えました。代表的なコーナーとしては、松浦氏の半生を振り返る「松浦勝人伝説」、リスナーから募集したテーマについて語る「max matsuura、○○を語る」、リスナーから寄せられた問題を裁く「松浦裁判」、世界史の偉人の名言を斬る「松浦勝人、世界を斬る。斬り捨て御免」、そして多忙な松浦氏に30秒だけ時間を与える「松浦社長、30秒時間下さい」などがありました。また、エンディングには「社長脳の作り方」というミニコーナーも存在し、松浦氏の思考に触れる機会を提供していました。

アシスタントの交代と番組の終焉

アシスタントは番組開始当初、伊藤洋介氏が務めていましたが、第24回参議院議員通常選挙に自民党公認候補として立候補したことに伴い、番組を降板。その後、荘口彰久氏が後任として番組に参加しました。

2020年には、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、緊急事態宣言が発出されました。これを受け、番組は一時、松浦氏が出演せず、荘口氏と構成作家がリモート収録を行うという形になりました。その後、収録はニッポン放送のスタジオに戻りましたが、松浦氏は出演せず、エイベックス所属のタレントが代役を務めることもありました。

2020年8月30日の放送で、9月27日をもって番組が終了することが発表されました。松浦氏は番組終了の2週間前まで収録に参加していなかったというエピソードも伝えられています。番組終了後、ニッポン放送では新しいオーディション番組が開始されました。

番組の意義

『max matsuura 仕事が遊びで遊びが仕事』は、エイベックス社長という立場でありながら、飾らない姿でリスナーと向き合った松浦勝人氏の姿を見ることができた、貴重な番組でした。自由奔放なスタイル、そして予測不能な展開は、多くのリスナーを魅了したと言えるでしょう。 また、時代背景や社会情勢の変化を反映した番組内容の変化も、この番組の大きな特徴と言えるでしょう。

まとめ

11年間もの長きに渡り放送された『max matsuura 仕事が遊びで遊びが仕事』は、単なるトーク番組を超えた、松浦勝人氏という人物像を深く知るための貴重な窓口でした。 番組の自由奔放なスタイル、そして予想外の展開は、リスナーに多くの驚きと楽しさを提供し、日本のラジオ番組史に独自の足跡を残したと言えるでしょう。 番組を通して垣間見えた、松浦氏の仕事観、人生観は、多くのリスナーに影響を与えたことは間違いありません。

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