May'n THE MOVIE -Phonic Nation-

『May'n THE MOVIE -Phonic Nation-』は、2011年に公開された日本の3D音楽映画です。人気歌手May'nの音楽活動を記録した本作は、単なるライブ映像に留まらず、彼女の音楽に対する情熱や人間性に迫るドキュメンタリーとしての側面も持ち合わせています。監督は須永秀明が務めました。

映画の中心となるのは、2010年9月に行われた「May'n SUMMER TOUR 2010 "PHONIC◆NATION"」のZepp Tokyo最終公演の模様を収録した3Dライブ映像です。このライブでは、May'nのブレイクのきっかけとなった「シェリル・ノーム starring May'n」名義の楽曲に加え、彼女のソロ名義のシングル曲も多数披露され、観客を熱狂の渦に巻き込みました。

3D映像の撮影には、『U2 3D』（2009年）でも使用された「3ality Digital」方式が採用されており、臨場感あふれる映像体験を提供しています。日本人アーティストの3Dライブ映画としては、湘南乃風の『湘南乃風 3D LIVE　軍団伝説2010』、浜崎あゆみの『A3D ayumi hamasaki ARENA TOUR 2009 A 〜NEXT LEVEL〜』に続く3作目となります。

ライブ映像に加え、曲間にはMay'n本人や関係者へのインタビュー、リハーサル風景、ステージ裏の表情などが挿入され、彼女の人物像をより深く掘り下げています。また、May'nが思い出の地であるシンガポールやマレーシアを再訪し、「歌に国境はない」という想いからツアータイトル曲「Phonic Nation」を作詞・作曲する過程を追うドキュメンタリーパートも含まれており、彼女の音楽に対する真摯な姿勢が垣間見えます。

特筆すべきは、須永監督とMay'nの意外な繋がりです。須永監督は、May'nが15歳の時に「中林芽依」名義で発表したデビューシングル「Crazy Crazy Crazy」（2005年）のプロモーションビデオを撮影しており、本作での再会は、両者にとって感慨深いものだったでしょう。

劇中歌唱曲

ダイアモンド クレバス（アカペラ）
ギラギラサマー(^ω^)ノ
永遠
射手座☆午後九時 Don't be late
ユニバーサル・バニー
シンジテミル
インフィニティ
ノーザンクロス
Ready Go!
Phonic Nation

『May'n THE MOVIE -Phonic Nation-』は、May'nの音楽ファンはもちろん、3D映像技術に関心のある方や、音楽ドキュメンタリーが好きな方にもおすすめできる作品です。彼女の歌声と情熱、そして舞台裏の素顔に触れることができる、貴重な機会となるでしょう。

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