MeseMoa.

MeseMoa.（めせもあ。）は、日本の5人組ボーイズアイドルグループです。その活動は、インターネット上の動画投稿サイトから始まりました。自らを「アイドル」と称し、独自のスタイルでファンを魅了しています。

グループ結成のきっかけは、ある動画投稿者（現メンバーの白服）が、国民的アイドルグループの元メンバーからダンス動画の制作をリクエストされたことでした。当時、同じくニコニコ動画でダンス動画を投稿していた仲間たちに声をかけ、モーニング娘。の楽曲「恋愛ハンター」のカバーダンス動画を制作・公開したことが、グループの出発点となりました。初期はカバーダンスを主としていましたが、やがてオリジナル楽曲を発表し、単独ライブを開催するなど、本格的なボーイズアイドルグループ「むすめん。」として活動を広げていきます。活動の大きな目標として、ハロー！プロジェクトの聖地とも呼ばれる中野サンプラザ、そしてさらにその先にある日本武道館での単独公演を掲げました。

彼らの特徴の一つは、セルフプロデュースを基本として活動してきた点にあります。結成当初は特定の事務所に所属せず、CD制作、ライブ企画・運営などをメンバー自身で行っていました。その後、卒業メンバーであるぜあらる。が設立した株式会社DDに所属し、現在もそのスタイルを継承しています。

また、メンバー全員が動画投稿サイト出身者であることも、彼らのユニークな個性です。活動名には、動画投稿時代に使用していたハンドルネームをそのまま使用しており、本名や年齢などの個人情報は基本的に非公開とされています。活動初期は、学業や他の仕事と並行してアイドル活動を行っていましたが、中野サンプラザでの公演を機に、アイドル活動を専業とすることを表明しました。ファンのことは「イルミィ」と呼び、これは彼らの道を「照らす」存在という意味を込めて、英語の「illuminate」に由来しています。YouTubeチャンネルでは、ミュージックビデオやライブ映像はもちろん、ダンスや歌のカバー動画、さらにはメンバーの日常を垣間見せる「めせらい」と呼ばれる動画など、多彩なコンテンツを公開しています。

グループの歴史を振り返ると、初のオリジナル曲発表、全国ツアーの実施（初の全国ツアー、夏ツアー、そして47都道府県ツアーなど）といった着実に活動規模を拡大させてきた歩みが見て取れます。Zepp DiverCityや目標としていた中野サンプラザでの単独ライブを実現させ、テレビ、ラジオ、舞台など、活動の場を広げていきました。2016年にはメンバー3名による派生ユニット「トラフィックライト。」がメジャーデビューを果たしています。2017年には、ぜあらる。の卒業と同時に、グループ名を「むすめん。」から現在の「MeseMoa.」に改名。この改名には、五十音順で文字を一歩進めるという意味や、「Message More」という思いが込められています。

困難もありました。新型コロナウイルス感染症の流行により予定していたツアーが中止になるなど、活動に影響が出ましたが、無観客配信ライブなどでファンとの繋がりを保ちました。そして2023年3月14日、グループにとって長年の夢であった日本武道館での単独公演を見事に成功させました。しかし、武道館公演を終えた後、初期からのメンバーを含む複数名の卒業が発表され、同年12月8日をもって4名がグループを離れることとなりました。これにより、MeseMoa.は5人体制へと移行し、気まぐれプリンスが2代目リーダーに就任しました。

新たな体制でスタートを切ったMeseMoa.は、2024年に5人体制初のシングルをリリース。さらに、38組の男性アイドルグループが参加した合同シングルでオリコン週間シングルランキング1位を獲得するなど、その勢いは衰えません。特に同年8月には、彼らが念願としていた音楽プロデューサー・つんく♂氏による作詞作曲の楽曲を表題曲とするシングルをリリースし、大きな話題となりました。これまでのCDリリースはイベント会場や通信販売が主でしたが、このシングル以降は全国流通を開始しています。

多岐にわたる活動の中で、数々の楽曲はhalyosy氏が手掛けており、グループの音楽性を支えています。また、メンバーのあおい（今川碧海）がジュノン・スーパーボーイ・コンテストで審査員特別賞を受賞するなど、個々の活躍も光っています。

動画サイト発の「自称アイドル」というユニークな出自を持ちながら、セルフプロデュースと地道な活動、そして確かなパフォーマンスで着実に夢を叶えてきたMeseMoa.。メンバーの卒業を経て新体制となった今、彼らはイルミィと共に、さらなる高みを目指し歩み続けています。

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