Microsoft Office Picture Manager

Microsoft Office Picture Manager（マイクロソフト オフィス ピクチャ マネージャー）は、マイクロソフトが提供していたオフィススイート、Microsoft Office 2003、2007、および2010に付属していた画像管理ソフトウェアです。このソフトウェアは、Microsoft Office XP以前に標準搭載されていたMicrosoft Photo Editorの後継として登場しましたが、Photo Editorが持っていた多くの編集機能が削除されました。代わりに、画像管理や共有機能が強化され、画像編集よりも画像データの管理に重点を置いたソフトウェアとして位置づけられました。

概要

Picture Managerは、画像の明るさやコントラストの調整、トリミング、回転、反転、赤目修正といった基本的な画像編集機能を提供していました。また、登録されたフォルダ内の画像をサムネイル表示することも可能です。Microsoft Officeアプリケーションとの連携が密接で、編集した画像をWordやExcelなどのドキュメントに簡単に貼り付けることができました。しかし、スキャナやデジタルカメラからの画像取り込み、ガンマ値調整、画像の一部を透明にするなどの高度な編集機能は、Photo Editorから削除されました。一方で、Picture Managerでは、画像へのショートカット追加による管理機能や、ワークグループ内での画像共有、共有画像ライブラリ作成などの共有機能が追加されました。

Microsoft Office 2013以降にはPicture Managerは付属していませんが、SharePoint Designer 2010をダウンロードしてインストールすることで、スタンドアロンアプリとして利用可能です。このソフトウェアは、Microsoft Officeの正規ユーザーに提供され、その使用権が与えられていました。

関連ソフトウェアの経緯

Microsoft Officeの付属ソフトウェアとしての歴史を以下に示します。

Microsoft Photo Editor: Microsoft Office XPまで付属していた画像編集ソフトウェアです。
Windows 画像と FAX ビューア（Windows フォト ビューアー）: Windows XPおよびWindows 7以降のOSにdllファイルとして組み込まれており、単独の実行ファイルは存在しませんでした。
Windows フォト ギャラリー: Windows Vistaに付属し、Windows 7および8ではWindows Essentialsの一部として提供されました。Windows 8.1以降でもインストールできますが、公式にはサポートされていません。
フォト（Microsoft Photos）: Windows 10以降に標準搭載されているUWPアプリです。Microsoft Storeで無償配布され、写真だけでなく動画編集や自動分類機能も備えています。マイクロソフトは「Picture Managerの後継」と公式に発表しています。

関連項目

Microsoft Office
Microsoft Windows

参考資料

Microsoft Office Online 「Microsoft Office Picture Managerについて」

外部リンク

Picture Manager の場所 - Microsoft サポート

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