Microsoft SharePoint

Microsoft SharePointの概要

Microsoft SharePointは、マイクロソフト社が開発したコラボレーション及びドキュメント管理を目的としたソフトウェアです。最初のバージョンは2001年に提供が開始され、以後、多くの機能が追加され進化してきました。ユーザーは、SharePointを介して共有されたワークスペースや文書に簡単にアクセスでき、ウェブブラウザやMicrosoft Officeアプリケーションを利用して作業を行うことができます。また、Wikiやブログ機能をホストするプラットフォームとしても利用されています。

主要機能

SharePointの機能の多くは「Webパーツ」と呼ばれるコンポーネントによって構成されています。これにより、タスクリストや電子会議室など多様な機能を容易に作成可能です。SharePointは、以下の3種類のエディションで提供されます：

• - Microsoft SharePoint Foundation (SPF)
• - Microsoft SharePoint Standard
• - Microsoft SharePoint Enterprise

Standard及びEnterprise版は、Microsoft SharePoint Server (SPS)によってサポートされています。このサーバーは、以前「SharePoint Portal Server」や「Microsoft Office SharePoint Server (MOSS)」と呼ばれていました。

SharePointファミリー

SharePointのエコシステムには、いくつかの重要な製品も含まれています。特に、Windows SharePoint Services (WSS)は、無償でWindows Serverに追加できる追加機能です。WSSはHTTPやHTTPSを基にし、ドキュメントの編集やバージョン管理、Wiki、ブログなどのコラボレーション機能を提供します。また、タスク管理やアラート機能などのWebパーツも備えています。WSSのワークフロー機能には制限があり、必要に応じてSharePoint DesignerやVisual Studioを使用してカスタマイズすることが求められます。

Microsoft Office SharePoint Server 2007 (MOSS 2007)

MOSSは、より高度な機能が追加された有償版のMicrosoft Officeサーバースイートです。WSSの上に構築されており、詳細なドキュメント管理やエンタープライズサーチが可能です。MOSSのEnterprise Editionには、Excelサービスやビジネスデータカタログなどのビジネスインテリジェンス機能も含まれています。さらに、PowerPointやMicrosoft Project Serverと互換性があり、プロジェクト管理機能を強化しています。

Microsoft Search Server

MSSは、エンタープライズ向けの検索プラットフォームであり、主にMOSSを基にした検索機能を提供します。公式なメタデータの検索機能を持ち、ドキュメント内の情報へのアクセスを簡単にします。ただし、無償版のExpressエディションは、スタンドアロンでの利用に制限があり、クラスタ構成には対応していません。

Microsoft SharePoint Designer

SharePoint Designerは、ユーザーがSharePointサイトやWSS上で動作するワークフローを視覚的に作成するためのHTMLエディタです。Microsoft FrontPageの後継版であり、サーバーにインストールする際は特定のサーバー拡張が必要です。

FAST Search Server for SharePoint (FS4SP)

FS4SPは、SharePointに高性能なエンタープライズ検索機能を提供します。これにより、イントラネット内の情報や人材の検索、さらには検索が主導するアプリケーションの構築が可能となります。SharePoint 2013以降では、その高度な検索機能が標準機能として組み込まれました。

関連項目

SharePointは、特に企業や組織の効率的な情報共有を促進するために広く利用されており、現在も多くの企業において重要なツールとなっています。

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