Mintty

minttyは、Windows上でUNIXライクな環境を提供するCygwinのための、自由でオープンソースの端末エミュレータです。このソフトウェアは、ディスプレイサーバを必要としないネイティブなウィンドウユーザーインターフェースを備えており、その端末エミュレーションはxtermとの互換性を重視して設計されています。

minttyの基盤となっているのは、PuTTYの一部をWindowsフロントエンドと端末エミュレーションのベースとして活用している点です。しかし、単なる派生版ではなく、特にxtermとの互換性においていくつかの重要な改善が施されています。minttyはC言語で記述されており、Cygwinが提供するPOSIX APIを通じて、mintty内で動作するプロセスとの通信を実現しています。一方で、そのユーザーインターフェースはWindows APIを用いて実装されている点が特徴的です。プログラムのアイコンには、KDEのKonsoleのものが採用されています。

2011年末、minttyはCygwinのデフォルト端末エミュレータとして採用されました。これは、以前のCygwinのコンソールと比較して、より柔軟なユーザーインターフェースと、UNIX標準へのより優れたサポートを提供できる点が評価された結果です。また、minttyはMSYS環境でも利用可能です。

プロジェクトの当初の名称は、PuTTYの命名規則に倣い"MinTTY"のように大文字小文字を組み合わせたスタイルでした。しかし、その後、よりミニマリストなアプローチに合致するとして、小文字のみの"mintty"に変更されました。この変更は、プロジェクトの設計思想をより明確に表現するものとなっています。

minttyは、Cygwin環境での端末操作を快適にするための重要なツールであり、その開発と改善は継続的に行われています。ユーザーは公式ウェブサイトで最新の情報を確認し、ソフトウェアをダウンロードすることができます。

特徴

xterm互換性: 高いxterm互換性を持ち、多くの端末アプリケーションで正しく動作します。
ネイティブなWindowsインターフェース: WindowsのAPIを使用することで、高速で安定した動作を実現しています。
柔軟な設定: 豊富な設定項目により、ユーザーの好みに合わせたカスタマイズが可能です。
軽量: リソース消費が少なく、快適に動作します。
オープンソース: 自由な利用・改変が可能です。

利用シーン

Cygwin環境でのターミナル操作
MSYS環境でのターミナル操作
Windows上でのUNIX系ツール利用

外部リンク

* 公式ウェブサイト

もう一度検索