PuTTY
PuTTY（パティ）は、Simon Tatham氏によって開発された、MITライセンスのオープンソースリモートログオンクライアントです。このソフトウェアは、SSH、SSH2、telnet、rlogin、TCP、シリアルポート（RS-232、RS-422、EIA-485）といった多岐にわたる通信プロトコルをサポートしています。
特に、その高い移植性が特徴で、Windows環境だけでなく、macOSやUNIX系OS、さらにはAndroidやWindows Mobile、Symbian OS、Windows Embedded Compactなど、幅広いOSで動作します。これは、サードパーティーによる活発な開発の成果によるものです。
PuTTYの主な機能は以下の通りです。
ポートフォワーディング機能：X11フォワーディングを含む、柔軟なポート転送機能を提供します。
ターミナルエミュレーション：VT102端末のほぼ完全なエミュレーションに加え、xtermやECMA-48端末の制御シーケンスも幅広くサポートしています。
詳細なオプション：暗号化や認証に関する設定、トンネリングなど、詳細なオプション設定が可能です。
設定保存機能：接続先ごとに異なる設定を保存できます。
コマンドラインツール：SCPやSFTPのコマンドラインクライアントユーティリティが付属しています。
Plink: SSH、telnet、rloginプロトコルでの接続を管理するコマンドラインツールです。
PuTTY本体: Plinkをバックエンドに使用し、サーバーへの接続をCUIで提供します。
PuTTYtel: telnetとrloginに特化したCUIツールです。
PSCP: SSHまたはSSH2サーバーとの間で、SCPプロトコルを用いてファイル転送を行います。
PSFTP: SSH2サーバーとの間で、SFTPプロトコルを用いて対話的なファイル転送を行います。
PuTTYgen: SSH暗号通信に必要なRSAやDSAの公開鍵を作成します。
Pageant: SSH認証を行うデーモンで、PuTTY、PSCP、PSFTP、Plinkを内部的に使用します。
さらに、オリジナルのPuTTYを基に機能拡張を行った派生版も存在します。例えば、PuTTY PRIVATE PATCHESやPuTTYrvなどが挙げられます。
また、PuTTYを多重起動して同時に複数の端末に接続するためのユーティリティとして、SuperPuttyやPuTTYTabManagerがあります。これらのツールはタブ化されたUIを提供し、複数の接続を一つのウィンドウで管理できるため、ユーザビリティに優れています。ただし、これらはPuTTYのラッパーとして機能するため、単独での利用はできません。SuperPuttyは、PuTTYに加え、PSCP、WinSCP、FileZillaとも連携でき、GUIからSCPやSFTPでファイル転送を行ったり、TightVNCと組み合わせてSSHポートフォワーディング経由でVNC接続を行ったりすることが可能です。
PuTTYから派生したアプリケーションとしては、KiTTYやPieTTYなどがあります。これらの派生版では、PuTTYの基本機能に加え、独自の機能拡張が施されています。
また、mRemoteNGやSolar-PuTTYといったSSHクライアントには、PuTTYの機能拡張版が含まれています。VT220エミュレータであるIVTも、PuTTYのコードを含み、リモートログオンクライアントとして利用可能です。CygwinやMSYSでは、PuTTYをベースにminttyが独立して開発されており、XmingはPuTTYをサポートし、パッケージにplink.exeを含んでいます。Androidで動作するMobile SSHは、バックエンドライブラリにPuTTYを使用しています。
日本においては、1990年代後半までTera TermがWindows用端末エミュレータとして広く使われていました。その後、SSH2の需要が増加しましたが、当初Tera TermはSSH2をサポートしていませんでした。一方、PuTTYは1998年の登場時からSSH1とSSH2に対応しており、日本語化されたPuTTYjpや各種patchが適用されたPuTTY ごった煮版、更にはそれらを基にしたPuTTY PRIVATE PATCHESやPuTTYrvが広く利用されています。現在では、PuTTYはWindows環境における代表的なリモートログインクライアントの一つとなっています。
関連項目
プロトコル
SSH
SCP
SFTP
実装
OpenSSH
FileZilla
クライアントアプリケーション
RLogin
Poderosa
Tera Term
WinSCP
PuTTY内包
Xming
外部リンク
* 公式ウェブサイト
特に、その高い移植性が特徴で、Windows環境だけでなく、macOSやUNIX系OS、さらにはAndroidやWindows Mobile、Symbian OS、Windows Embedded Compactなど、幅広いOSで動作します。これは、サードパーティーによる活発な開発の成果によるものです。
PuTTYの主な機能は以下の通りです。
ポートフォワーディング機能：X11フォワーディングを含む、柔軟なポート転送機能を提供します。
ターミナルエミュレーション：VT102端末のほぼ完全なエミュレーションに加え、xtermやECMA-48端末の制御シーケンスも幅広くサポートしています。
詳細なオプション：暗号化や認証に関する設定、トンネリングなど、詳細なオプション設定が可能です。
設定保存機能：接続先ごとに異なる設定を保存できます。
コマンドラインツール：SCPやSFTPのコマンドラインクライアントユーティリティが付属しています。
Plink: SSH、telnet、rloginプロトコルでの接続を管理するコマンドラインツールです。
PuTTY本体: Plinkをバックエンドに使用し、サーバーへの接続をCUIで提供します。
PuTTYtel: telnetとrloginに特化したCUIツールです。
PSCP: SSHまたはSSH2サーバーとの間で、SCPプロトコルを用いてファイル転送を行います。
PSFTP: SSH2サーバーとの間で、SFTPプロトコルを用いて対話的なファイル転送を行います。
PuTTYgen: SSH暗号通信に必要なRSAやDSAの公開鍵を作成します。
Pageant: SSH認証を行うデーモンで、PuTTY、PSCP、PSFTP、Plinkを内部的に使用します。
さらに、オリジナルのPuTTYを基に機能拡張を行った派生版も存在します。例えば、PuTTY PRIVATE PATCHESやPuTTYrvなどが挙げられます。
また、PuTTYを多重起動して同時に複数の端末に接続するためのユーティリティとして、SuperPuttyやPuTTYTabManagerがあります。これらのツールはタブ化されたUIを提供し、複数の接続を一つのウィンドウで管理できるため、ユーザビリティに優れています。ただし、これらはPuTTYのラッパーとして機能するため、単独での利用はできません。SuperPuttyは、PuTTYに加え、PSCP、WinSCP、FileZillaとも連携でき、GUIからSCPやSFTPでファイル転送を行ったり、TightVNCと組み合わせてSSHポートフォワーディング経由でVNC接続を行ったりすることが可能です。
PuTTYから派生したアプリケーションとしては、KiTTYやPieTTYなどがあります。これらの派生版では、PuTTYの基本機能に加え、独自の機能拡張が施されています。
また、mRemoteNGやSolar-PuTTYといったSSHクライアントには、PuTTYの機能拡張版が含まれています。VT220エミュレータであるIVTも、PuTTYのコードを含み、リモートログオンクライアントとして利用可能です。CygwinやMSYSでは、PuTTYをベースにminttyが独立して開発されており、XmingはPuTTYをサポートし、パッケージにplink.exeを含んでいます。Androidで動作するMobile SSHは、バックエンドライブラリにPuTTYを使用しています。
日本においては、1990年代後半までTera TermがWindows用端末エミュレータとして広く使われていました。その後、SSH2の需要が増加しましたが、当初Tera TermはSSH2をサポートしていませんでした。一方、PuTTYは1998年の登場時からSSH1とSSH2に対応しており、日本語化されたPuTTYjpや各種patchが適用されたPuTTY ごった煮版、更にはそれらを基にしたPuTTY PRIVATE PATCHESやPuTTYrvが広く利用されています。現在では、PuTTYはWindows環境における代表的なリモートログインクライアントの一つとなっています。
関連項目
プロトコル
SSH
SCP
SFTP
実装
OpenSSH
FileZilla
クライアントアプリケーション
RLogin
Poderosa
Tera Term
WinSCP
PuTTY内包
Xming
外部リンク
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