Mk 13狙撃銃

Mk13: アメリカ軍のスナイパーライフル

Mk13はアメリカのレミントン・アームズ社製のボルトアクション式スナイパーライフルで、主にアメリカ海軍特殊部隊（SEAL）や海兵隊などで使用されています。この武器の特徴は、アキュラシー・インターナショナル社が製造するシャーシ・システム、AICS（Accuracy International Chassis System）が組み合わされている点です。これにより、Mk13は優れた精度と信頼性を発揮します。

特徴

Mk13は、M700およびM24 SWS用のロングアクションレシーバーを基にしたAICS2.0シャーシを使用しています。この設計は、L96A1狙撃銃のシャーシを応用しているため、外観にも大きな類似点があります。また、サム・ホールを装備した銃床は折り畳み可能で、全体の長さを210mm（8.3インチ）短縮することができます。さらにチークピースが調整可能で、暗視装置や大型スコープの使用時に、最適な頬の位置に調整できます。

外装は高強度ポリマーで作られており、オリーブドラブ、フラット・ダークアース、ブラックの3色から選べます。スリングは両側に取り付け可能で、水平に背負った持ち運びができる利便性があります。また、フォアエンドにはレイル・システムが備えられており、バイポッドの装着が容易です。

バリエーション

Mk 13 MOD 0

Mk 13 MOD 0は、Navy SEALsによって使用された初期モデルです。運用データは限られているものの、一部の公表された写真からは、マクミランA2ストックとの組み合わせでの使用が確認されています。このモデルは、.300ウィンチェスター・マグナム弾を使用し、アメリカ海軍で最も多く調達された狙撃銃です。著名な狙撃手としてクリス・カイルやロバート・J・オニールらがこのモデルを使用したことで知られています。

Mk 13 MOD 5

アメリカ特殊作戦軍（USSOCOM）が採用したモデルで、Mk 11と同様のサプレッサーを装着することができます。また、モジュラー・アクセサリー・レール・システム（MARS）が搭載され、様々なアタッチメントが使用可能です。折りたたみ式のバイポッドも装備され、実用性が高められています。Mk 13 MOD 5は、後続のMk 21によって更新される予定でしたが、2018年にその性能が不十分と判断され、Mk 22 ASR（Advanced Sniper Rifle）との再競争が行われました。最終的に、2019年にバレット社のMRADがMk 22として採用されました。

Mk 13 MOD 7

このモデルはアメリカ海兵隊がM40狙撃銃を更新するために選定したバージョンです。M40は1966年に採用され、最新モデルのM40A6は2014年にM2010 ESRへの更新が開始されており、Mk 13 MOD 7はその更新の一環となります。

まとめ

Mk13は、特殊部隊のニーズに応じた高い携帯性と精度を兼ね備えた狙撃銃であり、さまざまなバリエーションが存在することで運用幅が広がっています。今後もその進化が期待される一品です。

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