Mk13 (魚雷)

Mk 13 航空魚雷：アメリカ海軍の対艦兵器

Mk 13は、アメリカ海軍が運用していた航空魚雷であり、雷撃機に搭載される対艦攻撃用の兵器として、第二次世界大戦中に広く使用されました。大戦中に1万7千発が生産されたことからも、その需要の高さが伺えます。

開発と改良の歴史

Mk 13の原型は1925年に設計され、アメリカ海軍の要求に応じて改良が重ねられました。初期型は、低空低速での投下時に正常に作動しないなどの問題を抱えていましたが、1944年以降の改良によって信頼性が向上しました。後期型では、炸薬にトーペックスを使用し、高度約730m、最大速度760km/hという条件での投下にも対応できるようになりました。

最終的にMk13の重量は約1,005kgとなり、270kgのトーペックス弾頭を備えるに至りました。

性能と課題

Mk13は、他の魚雷と比較していくつかの特徴がありました。例えば、Mk14よりも速度が遅いという点です。また、Mk14やMk15と同様に、調定深度を浅く設定した場合、信管の不具合が発生しやすいという問題も抱えていました。しかし、Mk13は直径の大型化、重量低減、負の浮力を減らす、磁気信管の低感度化などの改善を重ね、これらの問題を克服していきました。

第二次世界大戦後

第二次世界大戦終結後には、Mk13は最も信頼性の高い航空魚雷の一つとして評価されるようになりました。それは、度重なる改良によって、初期の欠点を克服し、実戦での信頼性を高めていった結果と言えるでしょう。

諸元

重量: 2,216 lb (1,005 kg)
弾頭: 600 lb (270 kg) トーペックス

参考文献

1. National Museum of the United States Air Force. Mark 13 Torpedo". Archived on July 9, 2006.
2. NavWeaps (18 February 2005). "USA Torpedoes of WWII". Retrieved 2 August 2005.
3. Milford, Frederick J. U. S. Navy Torpedoes; Part One: The great torpedo scandal, 1941–43. The Submarine Review, April 1996. Archived on October 14, 2007.
4. Milford, Frederick J. U. S. Navy Torpedoes; Part Two: The great torpedo scandal, 1941–43. The Submarine Review, October 1996. Archived on December 10, 2005.

関連項目

GT-1 (滑空魚雷)

外部リンク

A Brief History of U.S. Navy Torpedo Development - ウェイバックマシン（2012年11月9日アーカイブ分）

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