桃井はるこ初のフルアルバムにしてベスト盤 - 『momo-i quality 〜ベスト・オブ・モモーイ〜』
2006年8月9日にavex modeから発売された『momo-i quality 〜ベスト・オブ・モモーイ〜』は、
桃井はるこ初のフル
アルバムにして、ベスト
アルバムという形でリリースされました。キャッチコピーは「想像の、斜め上。」。
概要
単なるベスト
アルバムではなく、他のアーティストへの提供曲を初めて収録したり、既存の楽曲を大幅にアレンジして再録音するなど、意欲的な作品となっています。
パッケージとブックレットでは、
桃井はるこ自身が純白の天使と漆黒の悪魔に扮し、創造における葛藤を表現しています。楽曲制作における様々なアイデアがぶつかり合う様子を、天使と悪魔の戦いとして具現化し、その葛藤を乗り越えて完成した「桃井クオリティ」のみを収録するという、彼女のクリエイティブな姿勢を示しています。
初回限定のデジパック仕様版には、「
桃井はるこヒストリー」と題した幼少期からの写真が掲載され、ファンにとっては貴重な特典となっています。
収録曲について
アルバムには、インスト曲「Opening -dreaming more! more!-」を含む全14曲が収録されています。各楽曲は、
桃井はるこの多岐にわたる音楽性を反映しており、聴きごたえのある内容となっています。
LOVE.EXE -momo-i quality version-
PC通信時代の経験から生まれた楽曲で、インターネットを通じたコミュニケーションの可能性と、その現状に対する桃井自身の想いが込められています。ユーロビート・トランス調のサウンドと、サイバーな歌詞が特徴です。ライブでの盛り上がりを意識し、再録音されています。
mebius ring
エモーショナルなロックナンバーで、
ツンデレな女の子の心情を歌い上げています。
UNDER17で培ったパワーポップの要素も取り入れられています。
ツンデレという概念をメビウスの輪に例え、その複雑さを表現しています。
アキハバラブ -summery summer version-
元々は
Perfumeに提供した楽曲の
セルフカバーです。桃井にとって秋葉原は、自身のルーツであり、様々な文化を吸収した場所です。この楽曲は、現代のアイドルが歌う秋葉原の歌として表現されています。
恋のレシピ
ディスコ調のサウンドに乗せて、セクシャルな隠喩を含む歌詞が歌われる楽曲です。渋谷系の流れを汲む
アキシブ系の曲であり、
筒美京平のサルソウル歌謡からの影響が感じられます。
RAM RIDERによる編曲も特徴的です。
まとめ
『momo-i quality 〜ベスト・オブ・モモーイ〜』は、
桃井はるこの音楽家としての多様な魅力を凝縮した作品です。ベスト
アルバムでありながら、新曲やリアレンジバージョンを多数収録し、常に新しいものを追求する彼女の姿勢が反映されています。
桃井はるこのファンはもちろん、
J-POPやアニソンファンにとっても必聴の一枚と言えるでしょう。