Movin' on without you

『Movin' on without you』の魅力

宇多田ヒカルの2枚目のシングル「Movin' on without you」は、1999年2月17日にリリースされました。この楽曲は15歳という若さで書かれたにもかかわらず、自ら別れを告げる内容の歌詞が特徴的であり、宇多田自身もそのことを「怖いよ〜（笑）」と笑いながら振り返っています。

楽曲には独特の雰囲気があり、聴く者の心に強く訴えかけるメッセージが込められています。恋愛の終わりを迎える瞬間、多くの人が感じる葛藤や悲しみが、まさにこの曲を通じて表現されているのです。

曲の由来と制作背景

「Movin' on without you」というタイトルは、映画『俺たちに明日はない』の主人公、ボニーとクライドからとって名付けられました。元々の仮タイトルは「何があっても」であり、初期の関係者向けプロモーション盤ではこのタイトルが使用されていました。こうした背景からも、楽曲にかける宇多田の思いやこだわりがわかります。

リリース当初から多くのリスナーに愛され、累計出荷枚数は153万枚に達しました。オリコンでは8cmと12cmのシングルが別々に集計されていますが、年間では同じ年にリリースされたシングルの中で8番目のセールスを記録しました。

影響とカバー作品

「Movin' on without you」は、後のアーティストにも影響を与え続けており、2013年には絢香のアルバム『遊音倶楽部 〜1st grade〜』にカバー曲が収録されました。また、2014年にはデビュー15周年を祝うトリビュート・アルバム『宇多田ヒカルのうた -13組の音楽家による13の解釈について-』において、浜崎あゆみによるカバーも登場しました。さらに、2015年には浜崎のアルバム『A ONE』でも再録されています。

収録曲とアルバム

「Movin' on without you」は、全作詞・作曲を宇多田ヒカルが手がけており、彼女自身の音楽的才能を余すことなく示す作品となっています。8cmシングル版には、「Movin' on without you」や「B&C」の他に、オリジナルカラオケも収録されています。12cmマキシシングル版では、トライバルミックスとのバージョンも楽しむことができます。

収録曲

• - 8cmシングル

- Movin’ on without you (4:39)
編曲：村山晋一郎
- B&C (4:22)
編曲：西平彰（編曲）、Taka & Speedy（Rhythm track Arrangement）
- Movin’on without you - original karaoke - (4:40)

• - 12cmマキシシングル

- Movin’ on without you (4:39)
- B&C (4:22)
- Movin’ on without you - tribal mix - (4:46)

「Movin' on without you」は、単なるシングル作品にとどまらず、宇多田ヒカルの音楽的成長や感情の豊かさを象徴する重要な楽曲となっています。彼女のキャリアにおいて、その影響力は今もなお感じられ、多くの人々に支持され続けています。

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