Myself 〜風になりたい〜/心のボール

Myself 〜風になりたい〜／心のボール

德永英明のシングル「Myself 〜風になりたい〜／心のボール」は、1989年9月21日にリリースされ、彼のキャリアによる革新を示す重要な作品です。このシングルは、彼の8枚目のリリースであり、前作「恋人」から約5ヶ月の間隔を置いて登場しました。特筆すべきは、このシングルが初めての両A面としてリリースされた点です。これにより、リスナーは二つの異なる魅力を持つ楽曲を一度に楽しむことができました。

楽曲解説

Myself 〜風になりたい〜

この楽曲は、アルバム『REALIZE』からのシングルカットとして発表されたもので、当時小田急ロマンスカー10000形（HiSE）のCMソングにも起用されました。「Myself 〜風になりたい〜」は、愛をテーマにしていない初の楽曲であり、自己の内面を見つめ直し、自由を求める心情が表現されています。歌詞はシンプルでありながら深い感情を呼び起こし、聴く人に強い印象を与えました。

心のボール

一方、「心のボール」は德永自身の故郷である福岡市の市制100周年を記念して制作された楽曲で、ASKA（当時は“飛鳥涼”という名義）から提供されたものです。この曲は、1990年にCHAGE and ASKAがリリースしたバラード・ベスト・アルバム『THE STORY of BALLAD』に収録され、セルフカバーとしても人気を博しました。「心のボール」は、福岡市役所の電話保留音や市内の青少年施設でのBGMとして長い間使用されていましたが、2014年にASKAが覚醒剤取締法違反で逮捕されたことから、その使用が中止されるという複雑な歴史を持っています。

収録曲とアルバム

このシングルには、主に以下のアルバムに収録されています：

• - 『REALIZE』
• - 『シングルコレクション (1986〜1991)』
• - 『BEAUTIFUL BALLADE』

両曲は、德永の音楽活動において重要な意義を持つだけでなく、彼自身の成長を象徴する作品として位置付けられています。

まとめ

德永英明の「Myself 〜風になりたい〜／心のボール」は、彼のシングルとして歴史に名を刻んだ記念すべき一枚です。特に、初の両A面シングルとしてリリースされたこの作品は、彼の音楽スタイルや歌詞の内容に新たな展開をもたらしました。愛のテーマから一歩離れた「Myself 〜風になりたい〜」と、故郷への思いを込めた「心のボール」、それぞれが持つメッセージは、今も多くのファンの心に残り続けています。

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