NAUGHTY BOY

『NAUGHTY BOY』の概要

『NAUGHTY BOY』（ノーティボーイ）は、1986年にリリースされたRCサクセションのEPです。この作品には、1985年に発表されたアルバム『ハートのエース』に収録された2曲のリミックスバージョンと、新たに録音された2曲が含まれています。特に注目すべきは、イギリスのユートピア・スタジオで行われたミキシングに、著名なエンジニアのティム・パーマーが関与している点です。

タイトルの『NAUGHTY BOY』は、録音中に外国人スタッフから忌野清志郎がそのように呼ばれていたことに由来しています。このエピソードは、RCサクセションの音楽制作における海外との関わりを象徴しています。その後、グループはレコーディングやミキシングの際に海外の技術者に依頼するようになり、忌野氏は「ミキサーはガイジンに限る」との発言を残しています。この言葉からも、彼が国際的なスタンダードを重視していたことがうかがえます。

アルバムの背景と意図

『NAUGHTY BOY』は、ロマンチックなバラード集としても知られており、作品発表の理由について忌野は「女受けすると思ったから」と語っています。この発言は、当時の音楽マーケットにおける戦略的なアプローチを垣間見ることができ、忌野清志郎が持っていた独特の感性が表現されています。

このEPに収録された楽曲は、後に個別にCD化されましたが、アルバム全体としては2024年現在でも未だCD化されていない状態です。それでも、リリース以降も多くのファンに愛され続けている作品であることは間違いありません。

収録曲リスト

SIDE A

• - マリコ

作詞・作曲：忌野清志郎
この曲は1970年代に3人編成で活動していた頃から演奏されており、2005年にリリースされた編集盤『GREATFUL DAYS』で初めてCD化されました。また、その後の『Rock'n' Roll～Beat, Groove and Alternate～』にも収録されています。

• - 海辺のワインディング・ロード（UTOPIA RE-MIX VERSION）

作詞・作曲：忌野清志郎
このトラックは1990年にリリースされた編集盤『Best of The Rc Succession 1981-1990』で初めてCD化されたものです。

SIDE B

• - サマー・ロマンス

作詞・作曲：忌野清志郎・Gee2wo
この曲は2024年の編集盤『Rock'n' Roll～Beat, Groove and Alternate～』で初めてCD化されました。

• - 山のふもとで犬と暮らしている（UTOPIA RE-MIX VERSION）

作詞・作曲：忌野清志郎
1987年の編集盤『ニュー・ベストナウ』で初めてCD化され、さらに『Best of The Rc Succession 1981-1990』にも収録されています。

結論

『NAUGHTY BOY』は、RCサクセションにとっての重要な作品であり、音楽的な冒険と海外との交流を象徴する作品でもあります。忌野清志郎の独特の感性や思惑が反映されたこのEPは、当時の音楽シーンに新たな風を吹き込む存在でした。今後のリリースに期待が寄せられる一方で、長年愛され続けている点でも特別な意味を持つアルバムです。

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