NECグリーンロケッツ東葛

NECグリーンロケッツ東葛：躍進と苦難の歴史、そして未来への挑戦

NECグリーンロケッツ東葛は、千葉県東葛エリア（我孫子市、柏市、松戸市、流山市、野田市、鎌ケ谷市、白井市、印西市）を拠点とするジャパンラグビーリーグワンのチームです。1985年の創部以来、社会人リーグからトップリーグ、そしてリーグワンへと、激動の時代を駆け抜けてきました。

輝かしい実績と「ミラクル7」

関東社会人4部リーグからスタートしたチームは、着実な成長を遂げます。1987年には関東2部リーグ優勝、全国社会人大会8強入りと、早くからその実力を示しました。その後、東日本社会人リーグで経験を積み重ね、2002年には大きな転機を迎えます。リーグ7位という低迷から、全国社会人大会をベスト4で突破。そして、日本選手権で優勝を果たし、初タイトルを獲得したのです。この奇跡的な優勝劇はマスコミから「ミラクル7」と称され、チームの歴史に刻まれる偉業となりました。

続く2003年には、トップリーグ開幕と同時に、上位8チームによるトーナメント戦「マイクロソフトカップ」で、強豪・神戸製鋼コベルコスティーラーズを破り初代チャンピオンに輝きました。2004年、2005年には日本選手権で連覇を達成するなど、黄金時代を築き上げました。

トップリーグ時代とリーグワンへの挑戦

2006年以降はトップリーグで苦戦が続きましたが、日本選手権には2008年から4季連続で出場。2011年にはトップリーグで4位に入り、プレーオフトーナメントに進出するなど、底力を示しました。しかし、2014年の日本選手権では帝京大学に敗れるなど、優勝争いからは遠ざかりました。

2021年、チームは新たな一歩を踏み出します。千葉県東葛エリアをホームタウンとして、「NECグリーンロケッツ東葛」へとチーム名を変更。ジャパンラグビーリーグワンへと参戦しました。地元自治体との連携強化を進め、地域密着型のチームを目指しています。しかし、リーグワン2022-23シーズンは11位に終わり、2023年5月にはDIVISION2の三重ホンダヒートとの入替戦で敗れ、DIVISION2への降格が決まりました。

常に進化を続けるチームスローガン

NECグリーンロケッツ東葛は、毎シーズン、新たなスローガンを掲げています。

2021-22シーズン：「Reaching For The Stars」
2022-23シーズン：「WIN THE RACE」
2023-24シーズン：「We were born to play this game. THIS IS OUR TIME.」
2024-25シーズン：「PLAY WITH PRIDE,FLY TO GLORY」

これらのスローガンは、チームの目標や意気込みを表すだけでなく、常に進化を続けるチームの姿を象徴しています。

過去の栄光と未来への展望

NECグリーンロケッツ東葛は、日本選手権3回優勝、マイクロソフトカップ1回優勝など輝かしい実績を誇ります。しかし、近年の成績は低迷しており、新たな挑戦が求められています。地域との連携強化、選手育成、そしてチーム全体の底上げ。これらの課題を克服し、再び頂点を目指すNECグリーンロケッツ東葛の未来に期待がかかります。

困難を乗り越える力

2021年末には、所属選手の薬物使用による逮捕という大きな困難に見舞われました。チームは、緊急の薬物検査を実施し、全選手の陰性を確認。開幕戦への出場を決定しました。この出来事を乗り越えた経験は、チームにとって大きな試練であり、同時に貴重な教訓となったはずです。

地域との連携

NECグリーンロケッツ東葛は、東葛エリアの自治体と連携協定を結び、地域活性化にも貢献しています。地元住民との交流を深め、ラグビーを通じて地域社会に活気を与える存在として、その役割を果たしています。

今後の展開

DIVISION2への降格という厳しい現実を受け止めつつ、NECグリーンロケッツ東葛は、新たな戦いを開始します。地域を巻き込み、再びトップリーグ、そしてリーグワンDIVISION1への復帰を目指し、更なる発展を遂げることに期待しましょう。

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