NECネッツエスアイ

NECネッツエスアイ株式会社について

NECネッツエスアイ株式会社（英: NEC Networks & System Integration Corporation）は、日本の情報通信業界において重要な役割を果たしている企業です。本社は東京都港区に位置し、同社はNECグループの一員として情報通信ネットワークや業務系ICT（情報通信技術）システムの構築・施工・運用・保守サービスを提供しています。略称は「NESIC」で、東京証券取引所のプライム市場に上場し、JPX日経インデックス400の一部を構成しています。

歴史と成り立ち

この企業は1953年にNECの電話工事部門から独立し、「日本電気工事」として設立されました。その後、会社名を変更し、現在の「NECネッツエスアイ株式会社」になったのは2005年のことです。社名の「ネッツ」は「Networks」の略、そして「エスアイ」は「システムインテグレーション」の略です。同社は、官公庁、自治体、国内外の企業を顧客とし、マルチベンダーとして広範な業務を展開しています。

事業内容

同社の主な事業は、以下の三つの大きなセグメントに分かれています。

1. デジタルソリューション事業

企業が必要とするICTシステムやサービスを提供し、特にAI、IoT、RPAといったデジタル技術を使用して働き方の改革を推進しています。2007年には「EmpoweredOffice」事業をスタートし、情報通信技術を用いた先進的な働き方を提案してきました。2022年3月末時点で、DXに取り組む顧客は25,000社に上っています。

2. ネットワークインフラ事業

通信事業者や官庁、自治体向けに、ネットワークインフラの構築やサービスを行っています。具体的には、電話回線網や移動体通信基地局、公共事業に関するICTシステムの設計と施工が中心です。

3. エンジニアリング＆サポートサービス事業

このセグメントでは、官公庁や公益法人向けのICTシステムの工事施工や保守・運用、監視などのサービスを提供しています。全国的に展開するサポート拠点があり、24時間体制でのトラブル対応が可能です。

働き方改革と健康経営

近年、同社はハイブリッドワークや健康経営の分野でも先進的な取り組みを行っています。「NECネッツエスアイグループ宣言」では、「海底から宇宙まで」というフレーズが示すように、たいへん広範囲にわたるアプローチを行っています。さらに、2022年には「健康経営優良法人」に認定され、様々な健康促進の施策を実施しています。

人材育成とイノベーション

人材育成にも力を入れており、各種研修を通じて社員が自律的にキャリアを形成できるよう取り組んでいます。このような努力が評価され、「プラチナ・キャリアアワード最優秀賞」など多数の賞を受賞しています。

陸上養殖事業と未来への展望

NESICのグループ会社であるネッツフォレスト陸上養殖株式会社は、2023年に陸上養殖サーモンの販売を開始しました。国内市場だけでなく、アジアを中心とする海外へのフランチャイズビジネス展開も視野に入れています。これにより、持続可能な水産業の発展に寄与したいとされています。

まとめ

NECネッツエスアイ株式会社は、情報通信技術の先端を行く企業として、70年にわたる歴史を持ちながらも、常に新しい挑戦を続けています。働き方改革や健康経営、人材育成、さらには新たな事業領域への展開など、多角的なアプローチで企業としての成長を目指しています。

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