NEO決戦バラエティ キングちゃん

NEO決戦バラエティ キングちゃん：千鳥が仕掛ける笑いの闘技場

『NEO決戦バラエティ キングちゃん』は、テレビ東京で放送されたバラエティ番組です。千鳥（大悟・ノブ）がMCを務め、人気芸人たちが様々な企画で競い合う、ロケバラエティとして人気を博しました。 この番組は、千鳥にとって在京キー局でのレギュラー番組MC初挑戦ということもあり、大きな注目を集めました。プロデューサーの佐久間宣行氏（『ゴッドタン』『ウレロ☆シリーズ』など）は、番組企画当初から千鳥をMCに据えることを熱望していたと語っています。

予測不能な企画の数々：笑いの王座をかけた戦い

番組は「夢のマッチメイク」をテーマに、毎回ユニークな企画が展開されました。エキストラを操り新人アイドルを笑わせる『ささやいて面白くしろ! エキストラプロデュース王』、悪口に耐えるメンタルの強さを競う『嫌われ者は大体が鉄のハート メンタル強い王』、商店街で店員に気に入られるかを競う『死神の重圧をはねのけろ!〇〇王』など、その内容は多岐に渡ります。

他にも、作り話で相手を泣かせる『作り話で相手を泣かせろ もらい泣きさせ王』、ネタ中に相方の悪口を言い合う『ネタと喧嘩の融合を見せろ リアル喧嘩漫才王』、過去のトラウマを昇華させる『傷ついた話をカッコ良くしろ! ドラマチックハートブレイク王』など、芸人たちの個性が爆発する企画が満載でした。 さらに、アイドル相手に嘘のゴシップを信じ込ませる『アイドルを信じ込ませろ! 嘘ゴシップ食いつかせ王』、ノブを困らせる『ノブを最も嘆かせるのは誰だ! ノブ嘆かせ王』、一般人の悩みに答える『一般人の悩みに乗れ 悩み相談クイズ王』など、視聴者を飽きさせない工夫が凝らされていました。

また、又吉直樹をプロデュースする『〇〇プロデュース王』や、ノブを追い込む『ノブを面白く追い込め ノブ乗っからせ王』、アイドルを笑わせる『冷やし漫才王決定戦』、ドッキリ企画『ドッキリで引き出せ! ウソでしょ!? グランプリ』、そして『今ヤリにいけるアイドルグランプリ』など、様々な試みがなされた番組でもありました。

番組の軌跡：レギュラー放送から特番復活まで

当初は1クール放送の予定でしたが、好評を受け2クールに延長されました。2016年12月20日にレギュラー放送が終了した後も、2017年1月2日には正月特番として復活。その後、2017年4月と2018年1月にもレギュラー放送が再開されました。 さらに、2020年1月1日には『新春!千鳥ちゃん ～酔いどれお笑い王＆毒出しタクシー～』と題した復活特番も放送されました。

DVD化はされていませんが、2021年6月12日よりParaviでレギュラー第2期（復活SPを含む）が配信されています。 また、『ゴッドタン』との繋がりも深く、2017年8月26日放送の『ゴッドタン 最初でたぶん最後のゴールデン3時間半スペシャル』では、キングちゃんのスタッフが「マジギライ芸人No.1決定戦」パートを担当し、千鳥もゲスト出演しています。 『トークサバイバー』の原型となった企画なども存在し、後の番組にも影響を与えたことが伺えます。

スタッフ・キャスト：番組を支えた人々

MCの千鳥に加え、アシスタントとして数多くの女性タレントが出演。 荻野可鈴、仙石みなみ、倉持由香、都丸紗也華、馬場ふみか、中村静香、鈴木ふみ奈、長澤茉里奈、松下玲緒菜、永尾まりや、筧美和子、大石絵理、有村藍里、山地まり、小倉優香など、多くのアイドルやタレントが番組を彩りました。

番組制作には、佐久間宣行プロデューサーをはじめ、多くのスタッフが関わりました。ナレーションは朝倉崇、構成は相澤昇、川上テッペイ、大井洋一、永井ふわふわなど、ベテランから若手まで幅広いスタッフ陣が番組を支えました。

記憶に残るバラエティ番組：笑いの遺産

『NEO決戦バラエティ キングちゃん』は、斬新な企画と千鳥の絶妙なMC、個性豊かなゲスト、そして熱意あるスタッフによって生み出された、記憶に残るバラエティ番組でした。 その影響は、後続番組にも色濃く反映されており、日本のバラエティ番組史において重要な位置を占める番組と言えるでしょう。

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