NERVOUS VENUS

NERVOUS VENUS（ナーヴァス・ヴィーナス）

1986年6月21日、吉川晃司がリリースした「NERVOUS VENUS」は、彼の音楽キャリアにおける3枚目の12インチシングルです。この作品は、同年に発表された4枚目のアルバム『MODERN TIME』からシングルカットされたもので、音楽的なリミックスが施された曲が特徴です。さらに、カップリングには「Psychedelic Hip」（サイケデリックHIP）が収録されており、こちらも同アルバムからのリミックスとなっています。

「NERVOUS VENUS」はレコード盤のみでの販売となっており、シングルCDとしての形態は今のところ存在しません。特に、初回限定盤では盤が紫色のビニール袋に封入されており、コレクターにとっては貴重なアイテムとして知られています。また、ジャケットに使用されている写真は、1986年にリリースされたアルバム『SATISFACTION FAKE』のそれと同様のものとなっています。これは、吉川晃司の独自のスタイルを強調するデザインが意図されていると考えられます。

収録されている楽曲について詳しく見てみましょう。シングルの中心をなす「Nervous Venus」は、アルバム『SATISFACTION FAKE』に収められており、後に2007年にリリースされた『Disco K2 〜Kikkawa Koji Dance Remix Best〜』にも収録されています。これに対して、カップリングの「Psychedelic Hip」も同様に『SATISFACTION FAKE』に収録され、また『Disco K2』の方にも登場する形となっています。

このように、「NERVOUS VENUS」は単なるシングル以上の意味を持っており、吉川晃司の音楽の進化を感じることができる重要な作品と言えるでしょう。1980年代の音楽シーンの中で、彼の作品は新しさと親しみやすさを兼ね備えており、多くのファンに支持されています。特に、リミックスにより新たな表現の幅が広がった曲たちは、聴く者に新鮮な体験を提供しています。このシングルは、吉川晃司の電子音楽やダンスミュージックの要素を効果的に融合させており、当時の音楽トレンドを反映した一枚となっています。

今後も吉川晃司の音楽が続けて再評価される中で、「NERVOUS VENUS」もまたその重要性を増していくことでしょう。吉川晃司の活動は、今日においても多くのアーティストやファンに影響を与え続けており、その背景には彼の幅広い音楽ジャンルへのアプローチと独自のセンスがあると言えます。

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