NEVER END (安室奈美恵の曲)

シングル「NEVER END」について

「NEVER END」（ネヴァー・エンド）は、日本の著名な歌手安室奈美恵による17枚目のシングルであり、小室哲哉がプロデュースを手がけた楽曲です。この曲は、2000年に開催された第26回主要国首脳会議（九州・沖縄サミット）の公式イメージソングとして制作されました。

楽曲の特徴と制作背景

この楽曲には琉球民謡のメロディが取り入れられており、特徴的な音楽スタイルを持っています。レコーディングには、知名定男、ネーネーズ、比嘉慶子がバックコーラスとして参加し、さらに沖縄県の女子小中学生約30人もそのサポートをしました。このように、地元の音楽文化や伝統が色濃く反映された作品となっているのが特徴です。

曲の披露は、サミット期間中の歓迎パーティーで行われ、安室奈美恵や知名、比嘉、さらに浦添市の少年少女合唱団によって、国際的な舞台でのパフォーマンスが実現しました。このイベントは、国を代表する首脳たちの前で行われたため、非常に高い注目を集めました。

安室はその年の『ミュージックステーションスーパーライブ』に出演し、この曲とともに「think of me」を披露。これにより、彼女は1997年以来3年ぶりにトリを務めることとなりました。また、6年連続で出場した『第51回NHK紅白歌合戦』では、小室哲哉の応援を受けながら、ラストから3番目という高い位置で歌声を披露したことが記憶に残ります。

アジアツアーとCM起用

2004年のアジアツアーでは、「NEVER END」がアンコール曲として演奏され、台湾では北京語、韓国では朝鮮語で歌われるなど、国際的な舞台でも親しまれていることが分かります。さらに、2018年にはセブン＆アイ・ホールディングスの沖縄限定CMでも起用され、曲が再び注目を集めました。

音楽的評価と影響

この曲は、日本音楽著作権協会（JASRAC）による著作権使用料分配額ランキングで2018年度の年間6位を獲得するなど、その人気は衰えません。最近の情報では、PVの撮影は北海道で行われたことも魅力の一つです。特にラストのサビ部分では手話を用いた表現があり、多様な表現方法を通じてメッセージを力強く伝えています。

楽曲の誕生経緯

「NEVER END」の誕生は、2000年初頭に遡ります。当時、globeのツアー中だった小室が福岡を訪れた際に、小渕恵三元内閣総理大臣からの依頼を受けて、九州・沖縄サミットのイメージソングを作曲することになったのがきっかけです。その際に、安室奈美恵に是非歌唱してもらいたいとの希望も表明されていました。しかし、小渕の急逝を受け、楽曲の明るい曲調は変更を余儀なくされ、新たな形での完成となりました。完成版は2000年6月8日の小渕の合同葬に捧げられるなど、深い思いが込められた作品です。

収録内容

「NEVER END」は、複数のバージョンが収録されており、以下のようなトラックが含まれています：

• - NEVER END (Radio Edit)
• - NEVER END (Original Mix)
• - NEVER END (Chanpuru Mix)
• - NEVER END (Acappella)

また、さまざまなアルバムにも収録され、特にアレンジや再録が行われたバージョンも存在します。

このように、「NEVER END」は安室奈美恵のキャリアの中で重要な一曲であり、多様な文化的背景を持つ楽曲として今なお多くの人々に愛されています。

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