NEW AGE (佐野元春の曲)

佐野元春の16作目のシングル「NEW AGE」は、1984年11月21日にEPIC・ソニー（現：エピックレコードジャパン）から発売されました。

このシングルは、4枚目のアルバム『VISITORS』からのシングルカットとしてリリースされ、収録曲はどちらもシングルミックスとなっています。

収録曲

1. NEW AGE
作詞・作曲・編曲：佐野元春

この曲は、佐野元春がニューヨーク滞在中、マンハッタンから地下鉄でコニーアイランドへ通っていた時にインスピレーションを得て作られました。夕暮れ時の海に面した公園には人気のないボードウォークがあり、そこで彼は強烈な啓示を受け、歌詞を書き上げたと言われています。

2. COME SHINING
作詞・作曲・編曲：佐野元春

この曲はニューヨークの情景を深く描いた作品で、歌詞に出てくる「ベルベット・ムーンライト」はドラッグのスラングを意味しています。都会の夜の情景と、その裏に潜む退廃的な雰囲気を表現しています。

カバー

「NEW AGE」は、以下のアーティストによってカバーされています。

* ザ・グルーヴァーズ (1996年、シングル「Longest Night」収録)



このシングルは、佐野元春がニューヨークで感じた都会の喧騒や孤独、そしてそこから得たインスピレーションが反映された作品です。「NEW AGE」は、そのタイトル通り、新たな時代への希望や変化への期待を感じさせる一方で、「COME SHINING」は、都会の夜の暗闇や退廃を描き出すことで、その対比を際立たせています。

佐野元春の音楽の特徴である、都会的なサウンドと内省的な歌詞がこのシングルでも存分に発揮されており、彼の音楽性の深さと多様性を知る上で重要な作品と言えるでしょう。

「NEW AGE」は、単なるシングルカットではなく、佐野元春が当時の社会や文化に対して抱いていた感情や考えを表現した、一つの独立した作品として捉えることができます。ニューヨークという異質な環境での経験が、彼の音楽に新たな視点と深みを与えたことを示しています。

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