ボードウォーク

ボードウォーク（boardwalk）は、木製の板を敷き詰めて作られた歩道で、木道とも呼ばれます。

設置の目的

主に砂浜に設置されることが多いですが、その他にも湿地、河岸、砂丘など、足場の悪い場所に設置されます。これらの場所は、歩行が困難であったり、環境への負荷が大きいため、ボードウォークを設置することで、歩行者の安全確保や環境保護に貢献しています。

世界各地のボードウォーク

ボードウォークは世界中で見られますが、特にアメリカ東海岸に有名なものが多く存在します。アトランティックシティのボードウォークは、1870年に設置された初期のもので、観光名所として知られています。また、モノポリーのアトランティックシティ版にも登場するなど、その知名度は非常に高いです。

日本のボードウォーク

日本においても、ボードウォークの歴史は古く、神奈川県横浜市の古海谷遺跡からは、低地湿地帯に設けられたテラス状の構造物に渡るために設置されたと思われる、全長70〜80mの木道が出土しています。また、埼玉県大宮市の寿能泥炭層遺跡でも同様の木道が発見されています。

環境保護の役割

尾瀬ヶ原の湿原には、全長65kmにわたる木道が整備されています。尾瀬の木道は、1952年頃に湿原のぬかるみを歩きやすくするために設置されたのが始まりです。その後、1950年代には湿原への踏み込みが問題となり、木道の役割は植生保護へと変化しました。湿原は人が踏み込むことで非常にダメージを受けやすいため、木道の上を歩くことで植生を保護する役割を担っています。

まとめ

ボードウォークは、単に歩行を容易にするだけでなく、環境保護にも重要な役割を果たしています。自然環境を保護しながら、誰もが安全に楽しめるように、これからも様々な場所で設置されていくことでしょう。

ギャラリー

（画像は省略）