NEW ORDER

NEW ORDER：宮野真守の進化を象徴するシングル

2014年2月19日、宮野真守の10枚目のシングル「NEW ORDER」がキングレコードから発売されました。作詞・作曲はSTYが担当。前作から10ヶ月ぶりのリリースとなり、アニメ主題歌やゲーム主題歌、そして宮野真守自身のバースデーソングと、多彩な楽曲が収録された、聴き応えのある一枚となっています。

アニメ主題歌として生まれた表題曲

表題曲「NEW ORDER」は、テレビアニメ『うーさーのその日暮らし 覚醒編』の主題歌として書き下ろされました。その後、ラジオ番組『宮野真守のRADIO SMILE』のオープニングテーマにも起用され、幅広いリスナーに親しまれる楽曲となりました。

タイトルの「NEW ORDER」は「新体制」を意味し、2013年の日本武道館公演を経て、次のステップへと進む宮野真守の強い意志が込められています。当初は前作『カノン』のようなポップで可愛らしい曲調が予定されていましたが、アニメ制作サイドからの「カッコいい曲」という要望を受け、エレクトロなダンスチューンへと生まれ変わりました。

宮野真守自身も、完成した楽曲を聴いた際、そのカッコよさに衝撃を受け、「STYからの挑戦状」と感じたというエピソードを語っています。この楽曲は、宮野真守の新たな魅力を引き出しただけでなく、アーティストとしての成長を鮮やかに示すものとなりました。

妖艶な和ロックとバースデーソング

カップリング曲にも注目です。2曲目の「覚醒エタニティ」は、女性向け恋愛ゲーム『妖かし恋戯曲』の主題歌として書き下ろされました。ゲームの世界観を反映し、和の要素を取り入れた妖艶で力強い和風ロックに仕上がっています。バンド活動をしているゲームキャラクターの設定も反映されており、楽曲の世界観の深みが増しています。

3曲目の「Happy Happy Birthday」は、宮野真守自身のバースデーソングです。毎日歌ってほしいという宮野真守自身の強い希望から収録が決定し、後にラジオ『宮野真守のRADIO SMILE』のエンディングテーマにも起用されました。ファンへの感謝の気持ちと、自身の誕生日への喜びがストレートに表現された、温かい楽曲です。

近未来的な世界観と反体制的なPV

「NEW ORDER」のミュージックビデオは、廃墟を舞台に撮影されました。反体制をテーマとした、力強い映像は楽曲の世界観をさらに際立たせています。鉄球や鞭を振るう人物が登場するなど、視覚的にもインパクトのある作品となっています。また、シングルジャケットも、近未来的な世界観を合成技術を用いて表現した、スタイリッシュな仕上がりとなっています。

まとめ

「NEW ORDER」は、アニメ主題歌、ゲーム主題歌、そしてバースデーソングと、多様な楽曲が収録された、宮野真守のアーティストとしての幅広さが際立つ作品です。近未来的なジャケットや力強いPVと相まって、聴覚と視覚の両面から、新たな宮野真守の世界観を堪能できる、記憶に残る一枚となっています。様々な要素が融合し、新たな境地を開拓したこのシングルは、宮野真守のキャリアにおける重要な転換期を象徴する作品と言えるでしょう。 このシングルは、宮野真守の音楽的進化と挑戦の軌跡を凝縮した、まさに「NEW ORDER」と言えるでしょう。

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