NEWS WEB

『NEWS WEB』の概要と放送の変遷

『NEWS WEB』は、NHK総合テレビジョンにおいて2012年4月3日から2016年4月1日まで放送されていた視聴者参加型のニュース番組であり、毎週月曜日から金曜日の23:30から深夜0:00までの時間帯に放送されました。この番組は、情報化社会に対応し、視聴者とのコミュニケーションを重視した形式で制作されました。番組名は、NHKのニュースサイト「NHK NEWS WEB」に由来しています。

その前身となった『NHKニュース』や『NHKニュース24』を基に、特にインターネットを活用したニュース提供にフォーカスしたことが特徴です。初めの1年は、火曜から土曜の0:00から0:25に放送されていましたが、後に「NEWS WEB」と改名され、放送時間も23:30から0:00へと変更されました。

放送の各期

番組は大きく分けて4つの期間に分類されており、それぞれの変更点が見受けられます。

第1期（2012年度）

開始当初は、『NEWS WEB 24』という名称で始まりましたが、オリンピックによる放送休止以降、オープニングタイトルが短縮され、司会者の挨拶から始まるようになりました。祝日の放送は休止され、通常時は気象情報が追加されて放送されていました。

第2期（2013年度）

この期間からは再び放送時間が23:30に演奏され、「NEWS WEB」としてリブランドされました。視聴者からの反応をより強く反映し、ネットナビゲーターが積極的に視聴者の質問に答えることが特徴となりました。新たにツイートデータを活用する「つぶやきビッグデータ」など、視聴者との双方向コミュニケーションを図る試みも始まりました。

第3期（2014年度）

出演者が一新され、テーマ曲やスタジオセット、画面デザインも変更されました。また、番組内でリアルタイムでツイート数を表示する機能が加わり、視聴者やネット上の反応を迅速に反映することが可能になりました。

第4期（2015年度）

この年度では新たに「シェアしたい!」コーナーが設けられ、ネットナビゲーターが視聴者の反応を引き出しながら進行しました。また、月1回の大阪局からの放送が実施され、地域に密着した情報提供も行われました。

特色と視聴者参加の形態

『NEWS WEB』は、視聴者がTwitterを通じて番組に参加できるよう設計されており、放送中に視聴者が投稿したコメントが画面に表示される形式を取っています。特に、ハッシュタグ「#nhk24」を使って投稿されたツイートは、番組内で紹介され、選ばれた者は黄色く表示されるなど、視聴者の声を反映させる工夫が凝らされていました。

また、放送後には公式サイトで過去の放送内容やインタビューのダイジェストが配信され、視聴者はいつでもアクセスして視聴することができました。

終焉とその後

番組は2016年4月1日をもって終了し、その後は『ニュースチェック11』に統合される形になりましたが、視聴者参加型の報道番組が続く流れは受け継がれています。『NEWS WEB』は、インターネット時代のニュース番組として、視聴者との対話を重視した新たな試みを広め、現代的なニュースの在り方を模索した事例として記憶されるでしょう。

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