NEXUS-2060

『NEXUS-2060』(ネクサス・にまるろくまる)は、日本のエレクトロユニットcapsuleが2005年にリリースした5枚目のオリジナルアルバムです。品番はYCCC-10002。

背景



アルバム発売に先駆けて、7日前にはアルバム収録曲から4曲を収録した限定12インチアナログ盤「space station No.9」がリリースされました。前作『S.F. sound furniture』から約8ヶ月という、capsuleにとっては通常の制作ペースでリリースされたアルバムであると、中田ヤスタカは語っています。

制作



本作は、「現代の普通のことを2060年に行ったらどうなるか」というユニークな発想から制作が始まりました。未来の日常を想像しながら、楽曲が作られていったという点が特徴です。

ミュージックビデオ



space station No.9

スタジオジブリ制作の短編アニメーション『ポータブル空港』から『空飛ぶ都市計画』へと続くSF3部作の第二作として、百瀬ヨシユキが監督を務めました。音楽は中田ヤスタカが担当。公開当時は中田ヤスタカが主宰するレーベル「contemode」の公式サイトで視聴可能でした。また、capsuleが代官山のカフェUNICEとコラボした際にも、店内で上映されました。このアニメーションは、ベストアルバムFLASH BEST』の初回限定盤DVDや、スタジオジブリの短編集にも収録されています。さらに、2021年からはじまったcapsuleのアーカイブコレクション企画では、リマスター音源と共にビジュアライザー映像がYouTubeで公開され、その中で本作と次作の映像が使用されました。

tokyo smiling

中田ヤスタカ自身が監督を務めたミュージックビデオです。

楽曲



前作や前々作とは異なり、ゲストを招かず制作されたアルバムです。中田ヤスタカは「誰のことも考えずに制作できた」と語っており、そのためリズムが強く、これまでの作品にあった「いくつも重なったメロディー」が少なく、口ずさみやすい楽曲が多いのが特徴です。

2. space station No.9

限定12インチアナログ盤には、アルバム収録版とは異なるextended mixが収録されており、マスタリングにも違いがあります。また、短編アニメーションで使用されたバージョンは、アルバム版を基盤としつつイントロが追加されているなど、若干の違いが見られます。

5. Lucky Love

ether22がゲストボーカルとして参加しており、レーベルのコンピレーションアルバム『contemode V.A.2』に収録された彼女の楽曲『SKYWALKER』のサビ前半部分が使用されています。

9. world fabrication

レーベルのコンピレーションアルバムに先行収録されたバージョンでは、アルバム収録版にはないイントロが追加されています。

10. tokyo smiling

こちらもレーベルのコンピレーションアルバムに先行収録された楽曲です。

収録曲



全曲、作詞・作曲・編曲は中田ヤスタカが担当しています。

カバー



きゃりーぱみゅぱみゅが、アルバム『キャンディーレーサー』で「world fabrication」をカバーしています。

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