NFC南地区

NFC南地区の概要

NFC南地区は、ナショナルフットボールリーグ（NFL）のナショナル・フットボール・カンファレンス（NFC）に属する地区の一つです。この地区の最大の特徴は、NFLの前身リーグであるAFLが設立された1960年以前に創設されたチームが一つも存在しない点です。最も古いチームであるアトランタ・ファルコンズが1966年、ニューオーリンズ・セインツが1967年に設立されました。

歴史

2002年、NFLは地区構成を再編し、従来の3地区制（東・中・西地区）から4地区制（東・西・南・北地区）へと移行しました。この再編に伴い、NFC中地区が廃止され、新たにNFC南地区とNFC北地区が誕生しました。NFC南地区には、それまでNFC西地区に所属していたニューオーリンズ・セインツ、アトランタ・ファルコンズ、カロライナ・パンサーズ、そしてNFC中地区に所属していたタンパベイ・バッカニアーズが編入され、現在に至っています。

地区内の勢力図

2014年には、カロライナ・パンサーズが7勝8敗1分と負け越しながらもプレーオフに進出するという珍しい出来事がありました。シーズン負け越しでのプレーオフ進出は、2010年のシアトル・シーホークス（7勝9敗）に次いで2チーム目です。パンサーズは2013年から2015年まで3年連続で地区優勝を果たし、強さを見せつけました。

2017年には、セインツ、パンサーズ、ファルコンズの3チームがプレーオフに進出するという、地区内の激戦ぶりを示す出来事もありました。翌年1月には、セインツとパンサーズがプレーオフで対戦し、NFC南地区のチーム同士がプレーオフで対戦するのはこれが初めてでした。

スーパーボウルへの道

4地区制になるまで、ニューオーリンズ・セインツはNFC西地区に所属し、長年、他の強豪チームの陰に隠れていました。チーム創設34年目の2000年にようやくプレーオフ初勝利を挙げました。また、タンパベイ・バッカニアーズも、古豪がひしめくNFC中地区で長年苦戦を強いられてきました。しかし、4地区制に移行し、本地区が創設されて以降、セインツとバッカニアーズは共にスーパーボウルで勝利を収めています。

順位変動と所属チーム

以下は、NFC南地区のチームを表す略称です。

NO: ニューオーリンズ・セインツ
ATL: アトランタ・ファルコンズ
CAR: カロライナ・パンサーズ
TB: タンパベイ・バッカニアーズ

また、各チームの成績を示す記号は以下の通りです。

数字：シード順
v：スーパーボウル優勝
s：スーパーボウル敗退
c：カンファレンス決勝敗退
d：ディビジョナルプレーオフ敗退
w：ワイルドカードプレーオフ敗退

年表示の背景色が変わっている年は、地区所属チームがスーパーボウルを制覇した年を表します。

結び

NFC南地区は、比較的歴史の浅いチームが多いながらも、近年は激しい競争が繰り広げられ、スーパーボウルで優勝するチームも現れるなど、注目度の高い地区です。

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