NHK FM番組一覧

NHK-FM番組一覧

「NHK FM番組一覧」は、NHK-FMで開局以来現在に至るまで放送されてきた、バラエティー豊かな番組群をまとめたものです。この一覧には、NHK-FMでの放送を中心に、一部、地上デジタルラジオの実用化試験放送や、NHKワールド・ラジオ日本、NHKラジオ第1と関連して放送された番組も含まれています。

放送時間と運用

NHK-FMは、原則として午前5時を一日のはじまりとする24時間放送体制をとっています。ただし、放送機器の保守・点検作業のため、主に毎月第1・3週の日曜日深夜から月曜未明にかけて、午前1時から5時の間に放送を休止する地域があります。このほか、秋季や春季の特定の時期にも、地域限定の休止が発生することがあります。休止の詳細は、各地域のNHK放送局のウェブサイトで確認が可能です。放送休止に入る際には、まず事前に録音されたアナウンスが放送され、その後、日本国国歌「君が代」の演奏テープが流れるのが通例です。災害時などの緊急対応に備えるため、NHKラジオ第1とFM放送が同時に停波することは原則としてなく、どちらか一方は放送を継続する運用がなされています。

現在の主な番組

2024年10月（後期）改編に基づく基本番組表には、現在放送されている様々な番組が掲載されています。番組によっては、毎日（土・日含む）放送されるもの（◆）、ラジオ第1と同時に放送されるもの（◇）、月に一度放送されるもの（☆）といった種別が示されています。短い時間で放送されるミニ番組としては、『音の風景』（◆）や、テレビ番組『名曲アルバム』の音源を活用したクラシック関連のミニ番組『名曲スケッチ』『名曲の小箱』などがあり、特別番組の合間にフィラーとして『名曲セレクション』が放送されることもあります。

NHK-FMでは、祝日や年末年始などに通常の編成を変更して特別番組を多く放送します。主要な特別番組としては、『NHK交響楽団定期演奏会』があり、年間9ヶ月、月に3回に分けてコンサートの模様を伝えています。特定のテーマに沿った楽曲を長時間にわたって特集する『今日は一日○○三昧』は、不定期に年間15回程度、主に祝日に放送される人気企画です。年末には『NHK交響楽団第9演奏会』や、『バイロイト音楽祭』の録音放送が恒例となっています。かつて人気を博した『クロスオーバーイレブン』も、現在は夏と新春に新作の特別番組として放送されています。その他、『東京JAZZ』の中継、国政選挙時の『開票速報』（◇）、ラジオ第1の放送に支障が出た場合の臨時『国会中継』なども特別番組として編成されます。

地域に密着した放送

NHK-FMでは、全国一律の番組に加え、各地域に向けたローカル放送も実施しています。平日、土曜日、日曜日それぞれに、朝や昼、夕方の特定の時間帯に、各地の放送局からニュースや気象情報、地域情報番組が放送されます。特に、平日の正午前や18時台は、地域に根差した情報番組の放送拠点となっています。祝日には、全国放送の特別番組などが優先され、ローカル枠が休止となる場合があります。インターネットラジオサービスでは、地域によってローカル番組の編成が異なる場合があります。

NHK-FMを彩った過去の番組たち

NHK-FMの長い歴史の中では、実に多種多様な番組が放送されてきました。連続ドラマやバラエティー番組も存在しましたが、中でも音楽番組は非常に豊富です。ポピュラー音楽、ロック、ジャズ、歌謡曲、クラシックなど、幅広いジャンルで数多くの番組が放送されました。代表的な番組に、リスナー参加型の『FMリクエストアワー』、深夜放送の金字塔『サウンドストリート』、雰囲気のある選曲で人気を博した『クロスオーバーイレブン』（レギュラー放送時）、長寿番組だった『ひるの歌謡曲』やライブ演奏を紹介する『セッション』、クラシックの名演奏を紹介する『名曲のたのしみ』、そして近年まで親しまれた『クラシックカフェ』などがあります。この他にも、民謡、伝統芸能、教養、語学といった多様な分野の番組が放送され、NHK-FMの放送内容を豊かに彩ってきました。

まとめ

NHK-FMの番組一覧は、その豊かな編成の歴史と、時代に応じた変化、そして公共放送としての多様なニーズへの対応を示す貴重な記録です。現在も、音楽番組を核としつつ、ローカル情報や文化、教養など、多角的な視点からリスナーに番組を届け続けるNHK-FMの軌跡をたどることができます。

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